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【リリスパ】アニメ『RELEASE THE SPYCE』9話感想 - 雪が師匠の長穂から伝えられたもの

2018秋アニメ『RELEASE THE SPYCE』第9話「ディスティニー・サークル」感想です。サブタイトルの元ネタは、映画『キングスマン ゴールデン・サークル』ですかね?

前回あらすじ
沖縄にモウリョウの手がかりを見つけたツキカゲメンバーは、一部を沖縄に送り込む。現地で水着を身につけたりして捜査するツキカゲ。しかしその地では陰謀が渦巻いており――。

第9話あらすじ

雪は手掛かりを掴むため、散布実験の場所の監視カメラやプロジェクト月下香を調べていた。そこにメイがやってきて、ここは自分に任せてモモの様子を見てきたらと提案される。雪はモモと遊びに出かけることに。市場や遊園地で遊んだ後、雪は港へモモを誘う。そこで、雪の師匠の話をするのだった。

雪の師匠は藤林長穂。長穂は孤児院から引き取られて空崎に来て、空崎が大好きだと語る。雪も任務を重ねるにつれて空崎に愛着が湧いていった。しかし2年前、モウリョウが世界の衛星を不法ジャックする作戦を開始させる。ツキカゲは、モウリョウの基地である風の塔の爆破に乗り出す。

モウリョウの中枢部まで入り込む長穂と雪だったが、そこで文鳥の女と交戦する。そして雪は、瞼を斬られてしまう。雪を庇う長穂だったが、文鳥の女に斬られ自爆する。雪の話を聞いてモモは自分が叱られた意味を理解した。モモは雪の胸に手を当て、長穂の魂は雪に宿っていて、心の中に生き続けていると伝える。

モモは画像解析の手伝いをすることに、そして文鳥の女が九天サイエンスに所属していることを発見する。ツキカゲはモウリョウ殲滅作戦を開始する。

感想

今回は雪の過去回。そして雪の傷の謎も明らかになりました。今回初めて女性で死者が登場。最後まで女キャラは死なないのかと思いきやそうでもないようです。ただなんか生きてそうなんだよなあ…女キャラは一人も死なずに終わりそうな気もする。そして次回予告でも何やら雪がやばそうな気配が。ここから一気にシリアス展開へとなだれ込むのでしょうか。

ただやっぱり細かいところが気になって、もし全世界の人工衛星ジャックなんかやったらアメリカやらロシアやらのレベルの違うヤバい奴らが本気になって、モウリョウを滅ぼすでしょう。このアニメのスケール感が全くわからなくて、モウリョウとツキカゲの過去の因縁が今までずっと続いてるだけかと思いきや、モウリョウはガチで世界の敵っぽい扱いで、そうならその壊滅はスパイ組織の仕事じゃないだろうと感じてしまいました。

そして隠れ蓑にしている九天サイエンスの雇用データに文鳥の女を載せておく必要はないですよね。散布実験も最初から変装していればいいわけです。そこで、あるとしたら、ツキカゲをおびき寄せるための罠という可能性ですが、文鳥の女も何か企んでるようなので、その線は大いにありそうです。ただ、ツキカゲ側もその可能性を考慮すべきで、そういうコンゲームのような駆け引きを期待していたんだけどなあ。

リリスパ』のもう一つのウリは弟子と師匠の百合だと(勝手に)思っていたのですが、1話から8話までは今のツキカゲメンバーでの百合が展開されていて、私は楓とメイのコンビが好きで、楽しく観ていたんですが、今回師匠の師匠が出てきたわけです。ツキカゲはそういう形で連綿と続いているというのは最初から分かっていたんですが、実際に雪が長穂とイチャイチャしてるのをみると、なんか昔の彼女の話をされてるみたいで、スッキリしないのです。

別にただのバディものだったら昔の相棒の話をされてもいいんです*1。『リリスパ』はただの相棒以上に関係が百合百合してるし、そういう楽しみ方をしてる人もいると思うから、この師匠の話は(アニメでは)しないで欲しかったと思うんです。雪とモモはもう百合という関係では見れないです。あるのは友情であり、それ以上でもそれ以下でもない。無理に百合にしようとしたら、実際モモの好き好きオーラに比べて、雪が淡々としてるのは、あー昔の女のことまだ忘れられてないのね、という風にしか見えなくなってしまいました。そんな見方をしたら、ある意味『色づく世界の明日から』よりもギスギスしてるかもしれません。

*1:『DOUBLE DECKER!ダグ&キリル』など。ただダブデカの場合では、ダグの昔の相棒が忘れられず、キリルは自分が受け入れられてないと落ち込むシーンがある。