かおすもにゅめんたむ

アニメ・アイドルのブログ

M-1グランプリ2018 感想・審査員得点一覧 - トム・ブラウンがある意味一番印象に残った

毎年恒例の漫才師日本一を決める『M-1 グランプリ』が今年も始まりました。司会は今田耕司上戸彩。審査員は、上沼恵美子松本人志サンドウィッチマン富澤、立川志らく中川家礼二、ナイツ塙、オール巨人の7人。ナイツ塙は、M-1覇者じゃないですが漫才協会の副会長ということと、独自の漫才論があるということで選ばれたのだと思っています。ここでは、私の各コンビの漫才の感想を記すとともに各審査員の得点を残しておきたいと思います。

感想

今回も抽選により漫才の順番が決定する方法。くじを引くのは井上尚弥、阿部一二三、吉田沙保里などの一流アスリート。しかしこの前置きの演出が長い。別にアスリートじゃなくて上戸彩が引けばいいだけやんけ。最近はどんどん過剰装飾になってる。

敗者復活戦

敗者復活戦勝者はミキ。2位のプラスマイナスはラストイヤーで票差が2万票ほどだったのでめちゃくちゃ残念。私もちょっと観たけど、プラスマイナスが一番面白かったと思った。やっぱり視聴者投票は人気投票になりやすいなと思う。ミキファンの票がなかったらプラスマイナスだったかもしれない。

ただミキはつまらなかったわけではないので、そこまで不満ではないです。でももし決勝に行ったら色んな意味で一番笑えただろうなと思ったのはマヂカルラブリー。ネタも悪くなかった。ぜひ本戦に行って上沼恵美子と勝負して欲しかった。

FIRST STAGE

見取り図

彼女が欲しいから紹介してくれという正統派漫才。伏線を張って回収したり、相方を変な呼び方で呼んだり、雰囲気は昔のジャルジャルのネタに似てる。新鮮味は薄い。でも面白かったのでトップバッターなのがもったいない。「あたおか(頭おかしいの略)」は流行るかもしれない。

スーパーマラドーナ

ラストイヤー。隣人が怖いと思ったら自分が一番怖いというネタ。上手いなと思うところはあるんだけど、空回りしているような感じ。エレベーターのネタが強烈であの印象があって最後に大仕掛けがあるのかと思ったら肩透かしだった。

かまいたち

タイムマシン使ったらポイントカードを作りに行きたい話。面白かった。ブラックマヨネーズを上品にしたような雰囲気。後半の盛り上がりが凄くて、やっぱり技術がすごいんだなあと思った。

ジャルジャル

国名当てっこゲーム。ジャルジャルの本領発揮。なんか知らんけど面白いジャルジャルワールド。面白いだけじゃなくてYouTubeや学校とかでブームになるような漫才は、めちゃくちゃ現代的で今の時代を代表する漫才師だと思う。

ギャロップ

ラストイヤー。40歳のハゲたおっさんが20台のモデルのコンパに呼ばれた話。正統派漫才で決してつまらないわけではないし、言葉選びも面白いんだけど設定が古くさいし、ジャルジャルの後だったのも不利だったかな。

ゆにばーす

つまんなかった。全体的にとっちらかってて面白くなりそうと思ったら話題を変えられるような感じ。最初にM-1出たときのめちゃくちゃ破天荒なネタの方が良かった。はらのキャラクターを捨てちゃったようで勿体ない。

ミキ

うるさい漫才ってあんま好きじゃないんだよなあ。声がでかいのに聞き取りにくい。まあまあ面白かったけど、一番面白かったのが最初のジャニーズに履歴書送ったところだったなあ。上沼恵美子は完全にやりすぎた。平等に評価するってのは嘘だな。

トム・ブラウン

中島くんを5人集めてナカジマックスを作るというネタ。これはひどい。今回のカオス枠。これを決勝に上げた審査員の意図を感じる。志らくは新しいことを評価するという一点で評価していて逆に好感が持てる。土の中から加藤一二三が出てくるネタ見たいわ。

霜降り明星

豪華客船。ストーリーがなくて小ネタをどんどん突っ込んでいくタイプのネタ。NON STYLEっぽいなと感じた。面白かった。最初のボラギノールの掴みから良かった。リアス式海岸が好きだなあ。これなんの動きなんやろって思ってたら、ツッコミであーなるほどっていう妙に納得してしまう。

和牛

ゾンビになったら撃ち殺してくれというネタ。上手いなあ。最後のストーリー展開がめちゃくちゃ上手い。無理なく笑いを積み上げていって、それが伏線になって最後のオチに寄与する。他の出場漫才師とは格が違うなと感じた。

勝戦

ジャルジャル

ジャルジャルでーすの挨拶を均等にするネタ。前も見たことあったがパワーアップしていて面白かった。ただこのネタじゃ優勝は無理かなあ。

和牛

面白かったんだけど、最初の「持ってくるやろ本人やから」を越える笑いが最後までなかったのが残念。結局ネタの大半が「持ってくるやろ本人やから」に集約されてしまっている。

霜降り明星

一本目と似たような展開なんだけど面白いなあ。校長先生の写真のところとか多分絶対そんな学校ないんだけど、ありそうと思わせてしまうのが上手いというか、なんだか少しノスタルジーを感じつつも面白いという不思議な印象だった。

FIRST STAGE 審査員得点

巨人 礼二 立川 富澤 松本 上沼 合計
見取り図 88 91 85 85 86 83 88 606
スーパーマラドーナ 87 90 89 88 89 85 89 617
かまいたち 89 92 92 88 91 90 94 636
ジャルジャル 93 93 93 99 90 92 88 648
ギャロップ 87 90 89 86 87 86 89 614
ゆにばーす 84 91 82 87 86 80 84 594
ミキ 90 93 90 89 90 88 98 638
トムブラウン 87 90 93 97 89 91 86 633
霜降り明星 93 96 98 93 91 94 97 662
和牛 92 94 94 93 92 93 98 656

まとめ

優勝に文句はないです。トム・ブラウンから一気に空気が変わったような感じがして、前半はいまいちだったけど後半はどんどん盛り上がっていきました。霜降り明星はまだ結成5年目で、これからテレビどんどん出るんだろうなあ。ただ定着するかは…どうですかね。和牛やジャルジャルは優勝したところで、仕事の数は劇的に増えないでしょうし、結果的に霜降り明星の優勝が一番良かったのかなと思います。

ただ最近はM-1優勝者よりも、優勝しなくても爪痕を残した人の方が人気になることも多いので、誰が本当の勝者かってのはいまいちよく分からないんですが。和牛は笑い飯ポジションになってきて、ラストイヤーで大して面白くなくてもお情けで優勝しそうな気がします。

最近個人的に四千頭身の漫才が好きでYouTubeとかでよく見てるのですが、いつか優勝してほしいなと密かに思っています。