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アニメ『色づく世界の明日から』9話感想 - 瞳美の目に映る恋のともしび

2018秋アニメ『色づく世界の明日から』第9話「さまよう言葉」感想です。

前回あらすじ
夏ももうすぐ終わりという、ある日の帰り道。瞳美が以前色を見たという場所に連れ出した琥珀。魔法で人を幸せにすることを強く願う彼女は、瞳美の世界から色が失われた原因を突き止めるべく奮闘する。唯翔からも協力を取り付けて、3人で「色が見えた日」の状況を再現することに。

第9話あらすじ


© 色づく世界の明日から製作委員会

過去の世界を写真に残したいと、将に撮影スポットを尋ねる瞳美。そして休日に2人で撮影会に出かけることに。その約束のことを将は唯翔に告げる。唯翔は複雑な表情を浮かべていた。

将「唯翔!黙ってるのも気持ち悪いから先に言っとく。おれ、明日瞳美と二人で出掛けるから。


© 色づく世界の明日から製作委員会

撮影会デートの最後に将は自分のお気に入りスポットへと瞳美を案内する。そして帰り道、瞳美との別れ際、将が瞳美を呼び止める。

将「瞳美!ちょっと待って!…伝えていないことまだあった。(電車の音)本気で言ってる。付き合って欲しい。

瞳美は返事をせずにその場から逃げてしまう。

瞳美(急に言われても…そんなの分からない…


© 色づく世界の明日から製作委員会

翌日も瞳美は心ここにあらずという感じで、ご飯も喉を通らない。そして学校の下駄箱で将と出会うとまた逃げ出してしまう。瞳美は琥珀に、付き合う気はないけど尊敬する先輩を傷付けたくないときはどうすればいいか相談するも、そこは教室の中でクラスの注目を集めてしまう。


© 色づく世界の明日から製作委員会

琥珀は自分で答えを出してちゃんと面と向かって伝えることが大事だと瞳美を諭す。塞ぎ込んでいる瞳美を見かねてあさぎが声を掛ける。瞳美はあさぎにも恋愛相談するものの、カメラに映った写真を見て、将の瞳美に対する想いに気付いてしまう。あさぎは涙を堪えながら、瞳美に言葉をかける。


© 色づく世界の明日から製作委員会

瞳美は屋上に将を呼び、告白の返事をする。そして自分の想いを打ち明けるのだった。

瞳美「まだこの気持ちが本物かどうか分からないですけど…気になる人がいます。


© 色づく世界の明日から製作委員会

瞳美はあさぎにお礼を言おうとするが

あさぎ「私ね!好きだったんです。将くんのこと。

感想

ギスギスしてきました。今回は面白かったです。今回はというといつもはつまんないのかと言われそうですが、一番面白かったです。魔法なんかいらんかったんや!

将と瞳美のデート、お似合いのカップルかもしれないと思って見てましたが

将「瞳美も初めて見たときは心細そうにしてて、なんか昔のあさぎ見てるみたいで、放っておけない子だなって思った。」

これはなかなか強烈な台詞です。あさぎと似たところを瞳美にも感じているのに、瞳美の方に惹かれてしまって、あさぎの好意には気付けないというのは、あさぎちゃんにとっては辛い。ただ将とあさぎの距離が近すぎるせいで気付けないのかもしれません。意外と遠く離れると気付くことって多いです。

そして将が瞳美に告白したのを後悔するかのように、あさぎに語った台詞

将「写真てさ、同じものは撮れないんだよ。夜景もいろんな人が生活してて、昨日までついてた灯りが今日は消えてて…気付いたらもう二度と見られない景色に変わってて…」

瞳美の告白に夜景を重ね合わせているのが明らかですが、唯翔の家に明かりが灯ったことをきっかけに、瞳美が自分は唯翔に好意があることを意識するシーンと対比されているのは演出上巧いです。将は想いが破れて灯が消える、そして瞳美は自分の想いに気付いて灯が燈る

また、この対比を除いても、そもそも唯翔の家に灯が燈るのを見て自分の気持ちに気付くシーンはそれだけで印象的です。『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う』という本があるのですが、良いタイトルだなとずっと思っていて、そういういつでも好きな人のことを意識してしまう恋への気付きがよく出ている演出でした。

そしてあさぎちゃんは可哀想。一瞬滑り台が映ったのは悪ふざけじゃないかと思ったが、全然まだチャンスあると思いますけどね。「ずっと好きだった」と過去形になってるのが気になるところ。最後の「ごめんね…」は瞳美に当てつけのようなことを言ってしまったことへの謝罪でしょうか。