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アニメ『やがて君になる』4話感想 - 七海燈子はやっぱりズルい先輩

2018秋アニメ『やがて君になる』第4話「好きとキスの距離/役者じゃない」感想です。

前回あらすじ
五月の連休前、友人たちの前で応援演説に向けて練習する侑だったが、そのまま生徒会活動を続けるつもりはないという。下校途中に燈子からも生徒会役員に誘われるが、侑の意思は変わらない様子。分かれ道に差し掛かったところで燈子は、「今日は本屋に用がある」との事。侑の自宅方向へ一緒に向かう事になったのだが、到着した書店は・・・。

第4話あらすじ

好きとキスの距離


©2018 仲谷 鳰/KADOKAWA/やがて君になる製作委員会

晴れて生徒会長となった燈子。居ても立っても居られず侑を教室まで迎えに行き、距離が近いと侑に叱られたりしながら、生徒会室にやってきた。そこにいたのは全生徒会長の紹介で生徒会に入った一年の堂島卓だった。


©2018 仲谷 鳰/KADOKAWA/やがて君になる製作委員会

生徒会の最初の仕事は文化祭だった。いつもは裏方に徹する生徒会だが、今回は燈子が生徒会劇を復活させたいという。しかし侑と聖司は生徒会以外の仕事は負担になると反対する。


©2018 仲谷 鳰/KADOKAWA/やがて君になる製作委員会

ある日の生徒会。沙弥香たちが上がり侑も帰宅しようとすると燈子は物欲しげに侑を見つめる。観念して燈子の横に座る侑。


©2018 仲谷 鳰/KADOKAWA/やがて君になる製作委員会

燈子「ねぇ…侑…キスしたい。
侑「好きでいるだけでいいって言ったのに結局そういうことしたいんですか

燈子「だって…変わるよそんなの!侑がいつも許してくれるから…もっと、欲しくなっちゃう…侑のせいだよ…!
侑「いいな…私も変わりたい…

侑「いいですよ、別に。しても。

燈子「なにそれ。好きじゃないのにキスしたいとか…エロい


©2018 仲谷 鳰/KADOKAWA/やがて君になる製作委員会

二人は口づけを交わす。

侑(まつげ長いな…

その瞬間を聖司が見ていた。

役者じゃない


©2018 仲谷 鳰/KADOKAWA/やがて君になる製作委員会

侑と燈子のキスの瞬間を見てしまった聖司。翌日、生徒会室に忘れた筆箱を侑が届けにきてくれた。聖司は昨日のことを侑にカマをかけてみるが、侑ははぐらかす。


©2018 仲谷 鳰/KADOKAWA/やがて君になる製作委員会

燈子はお菓子で侑を劇に参加するよう籠絡しようとするが失敗。侑は燈子は緊張しいのくせになぜ劇をやりたがるのかを訝しむ。沙弥香は侑と燈子の仲の良さを聖司と話していることで改めて認識させられ嫉妬を隠せない。

沙弥香「ま、きっと後輩ができたのが嬉しくて浮かれてるだけで、そのうち落ち着くでしょ


©2018 仲谷 鳰/KADOKAWA/やがて君になる製作委員会

聖司は侑と一緒に職員室に行った帰り道、核心に切り込む。

聖司「小糸さんと七海先輩って付き合ってるの?昨日見ちゃったんだ。ごめん。
侑(見られた…知られた…もし広まって…
侑「槙くん、七海先輩には言わないで。見ちゃったってこと。


©2018 仲谷 鳰/KADOKAWA/やがて君になる製作委員会

聖司は恋を観客として見るのが好きな男だった。

聖司「なにそれ。役者が観客に恋するなんてガッカリだ。そんなものはいらない。僕は客席にいて、ただ舞台の上の物語を見ていたい。…見つけた、新しい物語。

キスが不特定多数にバレたとき自分よりも先に燈子のことを心配する侑に聖司は思いがけない一言をかける。

聖司「小糸さんもちゃんと七海先輩のこと好きなんだね。

感想

※ コメントで頂いた通り、語調が荒すぎたかなと思うので感想を書き直したいと思います*1

前半の「好きとキスの距離」の燈子は好きになれないですね。こういうワガママで自分が駆け引きしているように見せかける女性はどうも好きになれません。「侑のせいだよ」ってなに人のせいにしてんだよとしか思わないです。浮気したけど侑が構ってくれなかったから寂しかったんだよ!ってのと同じ思考。侑も言ってましたがズルい先輩です。

結局侑が受け入れるんですが、侑の優しさだけに漬け込んでいる感じが、どうももやもやしたものを感じます。私が燈子を許せないと思うのが、ここなんです。実質的に燈子と侑が対等な関係になっている感じがしません。もちろん侑は、燈子にある程度の興味を持っているから受け入れるのでしょうが、現在のところはむしろ同情の気持ちが強いでしょう。

それで燈子の気持ちなのですが、これが私には今までの感想に書いた通り、あまり理解できないんです。「侑なら弱い自分を見せられる」ことと急に「好きかもしれない」と思ったりキスしたりすることには大きな隔たりがあるようにしか思えないのです。弱さを見せて優しくされた結果好きになると言うのなら分かりますが。そうだとしても、侑の方は困惑しているのにグイグイいくのがやっぱりもやもやします。

例えば3話のように侑から燈子を誘って、燈子が侑を頼る展開なら分かります。ただ今回のようにキスしたいと迫るのはやっぱり違うなと思います。燈子も特別を知って幸せなのかもしれませんが…侑が好きだから、侑のことを考えて欲しいなと思うのです。

そもそもを言えば、前回の感想で言ったように燈子の思考なら、お互いの好意を確認する儀式のキスなんてする必要がないと思うんですが。(まつげ長いな…)はキス自体には興味ないけど、燈子には興味が出てきたという感情を表す絶妙なセリフだと感じます。

後半の「役者じゃない」は聖司の内面を掘り下げる回です。最初淡々と笑顔で侑を追い詰めていく姿がサイコパスすぎんだろと思ってたら、あながち間違ってもいませんでした。でも本当は聖司が傍観者ではなく擾乱者として三角関係をドロドロにするのを期待しちゃってました。ただ、自分が恋愛するより他人の恋愛を見てる方が楽しいというのは分からんでもないかもしれません。自分も中学や高校時代はそうだったので。ただ変に拗らすと私みたいに大学に入ってからも他人の恋愛を眺めてるだけになるので、程々にしとくといいと思います。まあ聖司は私と違ってイケメンなんで引く手数多でしょうが。

侑が最初に燈子の心配するの、もう燈子のこと好きになったんかと思ったら、そのものを聖司から指摘されていました。そうか好きになっちゃうんか。二羽の蝶のシーンも侑が燈子を追いかける(=やがて君になる)を暗示するシーンでしょう。まあストーリー的に好きにならないとおかしいんでしょうが…めちゃくちゃ良い子なのにズルい先輩に誑かされるのが見てられない

*1:うぜーやつと書いたのはSSSS.GRIDMANの感想に合わせたもので別にそこまで思ってたわけではないです