アニメ『BANANA FISH(バナナフィッシュ)』15話感想 - 私は甘いキャンディーバー
2018夏アニメ『BANANA FISH』第15話「エデンの園 The Garden of Eden」感想です。
前回あらすじ
オーサーに刺され重傷を負ったアッシュは病院に搬送された。空港で英二を待っていたマックスと伊部だったが、ニュースで事態を知り、チャーリーに連絡を取るのだった。他のギャング達と一緒に留置所へ入れられてしまった英二は、アッシュにかけられた言葉の意味を考えていた。
第15話あらすじ
アッシュが死亡したというニュースが信じられない英二は窓ガラスを破り、それを武器にして月龍の隙をつき人質にして屋敷を抜け出す。エレベーターでシンと出会い、彼も英二の後をバイクで追う。月龍を置いて去ろうとする英二に月龍は自分を殺せと告げる。
月龍「これからも僕は君を狙う。君が彼の唯一の弱点である限り。撃てよ。アッシュのために僕を殺せよ。どうした?アッシュなら躊躇わず引き金を引く。たとえアッシュのためでも君は自分の手を汚すことができないというわけか。」
英二「違う!無抵抗な人間を撃つなんて…」
月龍「何が違う?アッシュなら君のためにためらわずに自らの手を血で汚す。君を傷つけないために、自分を傷つける。フェアじゃないね。全くフェアじゃない。なぜお前なんだ…!」
ゴルツィネが帰国する。マックスは空港で記者として直撃するがゴルツィネは無言で立ち去る。マックスは精神衛生センターに向かう。そこではアッシュが解剖されようとしていた。しかしマックスは解剖されたのは別人だと見破る。
アッシュは詳細な知能テストを受けさせられていた。マナーハイムはアッシュをバナナフィッシュのモルモットにしようとしていたのだった。アッシュを昏睡させ、バナナフィッシュを投与させようとしたところにゴルツィネが現れる。そこにFBIも現れ投与を中止させる。
ゴルツィネ「腑抜けになったお前などなんの価値もない!精々切り刻まれるがいい。まだ儂を睨みつけるだけの気力は残っているようだな。ならば必ず生き延びろ!這い上がってみせろ!どこまでも追い詰め駆り立ててやる!儂から逃げられると思うな。」
英二はシンに介抱されていた。シンはショーターを殺したのは本当にアッシュなのかと英二に尋ねる。英二は自分が悪いんだと過去を語り始める。
ゴルツィネは二重帳簿問題の結果コルシカ財団のトップを退き、その座をザハレフに譲る。精神センターの公開日、マックスは伊部と取材を体に偵察をする。アッシュは監視カメラに向かって監視員を誘惑するのだった。
アッシュ「私は甘いキャンディーバー。あなたのお口でとろけるのー。どうかわたしを食べちゃって。あなたのお口で味わって。舐めてしゃぶって、あーんあたし感じてきちゃった。ここんとこずっとご無沙汰なんだもん。」
監視員が注意するために一人でアッシュの部屋を訪問するが、アッシュはその監視員を誘惑。油断している隙に銃を奪って逃げるのだった。
感想
アッシュの誘惑が今回のハイライト。前半はバナナフィッシュの極悪な人体実験のエピソードで、すごいシリアスだった話にいきなりふざけたようなセリフにあっけにとられる。落差がすごい。全然男性に興味ないのに、アッシュが誘惑するとなんかその気になっちゃうから不思議。監視員は悪くない。
ゴルツィネもツンデレすぎるだろ…アッシュを始末するときは自分の手でやらないと気が済まない歪んだ愛情。アッシュがいるから気を張れて年齢を感じさせない精力ぶりだけど、もしいなくなったら一気に老けそう。
英二が月龍を撃てなかったのは、英二が人殺し経験がないからというのではなく、アッシュだったら絶対英二に殺させないからでしょう。月龍はフェアじゃないと言っていますが、英二はアッシュの気持ちを慮って撃たないのであって、極めてフェアです。月龍もそれを分かって嗾けているところがあって、だから撃たない英二に対して嫉妬の感情を抱いたとも言えます。
月龍の英二に対する嫉妬は、声優さん(福山潤)が上手かった。あからさまな嫉妬ではなく嫉妬を噛み潰したような声は、すごく感情が伝わってきました。中国語も披露していて、さすがプロだなあと。今回は、様々なキャラクターの感情がより深く描かれていた30分だったなと思います。