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アニメ『RErideD 刻越えのデリダ』2話感想 - 不思議と憎めない温かい目で見守れるアニメ

2018秋アニメ『RErideD -刻越えのデリダ』第2話「世界に残されたものは」感想です。

前回あらすじ
2050年。技術者デリダ・イヴェンは、リビルド社で自身が開発に携わった自律機械DZにバグがあることに気付く。同僚のネイサンと共に、上司のアンドレイにDZの出荷を止めるよう上申するが、断られてしまう。嫌気がさしたデリダは、上層部の説得を諦め、ネイサンの娘・マージュの誕生日を祝うパーティへと出かける。ネイサン、マージュ、その友人のユーリィと共に楽しい時間を過ごすデリダ。だが翌日、何者かによる襲撃を受けて……。

第2話あらすじ

冷凍睡眠によって10年後に目覚めたデリダは、DZに襲われる。ゴキブリのように壁をカサカサ登ってDZの銃撃から逃げ回るが、一体に捕まってしまう。そこに現れたのは、ヴィドー・フェルカー。ヴィドーはDZに当たると結晶化させるような銃でデリダを助ける。

ヴィドーはデリダのボディーガードを300通貨で持ち掛ける。承諾したデリダをグラハムという装甲車に案内する。そこにいたのはヴィドーの娘のマユカだった。マユカは依頼料をデリダから受け取ろうとするが、デリダは10年間冷凍睡眠していたので身体にチップを埋め込んでおらず、依頼料を支払うことができなかった。

デリダの元上司アンドレイはいまだ健在だった。そして死んでいたはずのデリダの生存を知らせれ狼狽する。アンドレイは殺し屋のドナにデリダの暗殺を依頼する。

デリダはヴィドーからシチューの施しを受ける。デリダはマージュという女性を探してほしいと懇願する。しかしヴィドーは報酬を貰えない限りは協力することができないという。デリダは自分がDZの生みの親であること、そしてDZにはバグがありパッチファイルを作成したこと、もしパッチファイルが手に入れば、それをヴィドーに無償で譲渡すると約束する。

熱意に押されヴィドーはデリダに協力する。マージュやユーリィの所在をAIで検索するが発見できない。マージュの家に向かうが、そこは廃墟となっていた。デリダはリビングで過去の幻覚を見る。そこにマージュの姿形をした女の子が現れるが、彼女は自身をアンジュと名乗る。

庭に行くと枯れた鉢植えの月下香が置いてあった。デリダは何者かに銃を突きつけられる。声からユーリィだと判断して振り向くが、本物の銃でデリダの横を銃弾が逸れる。自分はデリダだと告げるとユーリィは半信半疑ながら銃を下ろす。そしてユーリィからマージュは死んだと告げられるのだった。

感想

ゴキブリのようなカサカサ逃げやら1話同様突っ込みどころはあるのですが、そういうところも愛おしくなってくるようなアニメです。なんでしょうね、この憎めない感じは。出来の悪い生徒だけどすごく一所懸命だからなんか応援したくなるみたいな感情でしょうか。

このアニメの世界観がよく分かりません。最初はDZの暴走によって人類の大半が殺戮された世界なのかと思っていたのですが、リビルド社は全然健在ですし、街も普通に発展しています。リビルド社からデリダが冷凍睡眠した場所はそう遠く離れていないと思うのですが、一方は廃墟で一方は大都会というのがアンバランスな印象です。そして暗殺もDZではなく普通の人間に頼むのもちょっと意外です。

最初ジャック・デリダ脱構築と関連付けて考察すれば面白いのではと思ったのですが、なんかそういうアニメでもなさそう。まあある意味ポストモダン的なあにめかもしれません。

デリダはバグを直すパッチは政府関係者が欲しがると言っていますが、結局ヴィドーに譲ったとしてもヴィドーが代わりに殺されるだけでは。この条件を呑むのは不思議な気がします。

「暖かくなったら庭に月下香を植える」というのが伏線になって実は月下香が植わっている(つまりアージュは生きている)のかと思いましたが、植わってませんでした。ただ外に鉢が出ているのと、10年経ってまだ葉が残っているのは不思議です。あと2鉢になっているのも気になる。

最後にマユカの声優がえーでちゃんなのですが、あまり幼すぎる子供は似合ってない気がします。可愛いのですが高校生くらいの女の子が一番しっくりくる。