ラストアイドル3rdシングル『好きで好きでしょうがない』の売上が減少した理由を考える
ラストアイドル3rdシングル『好きで好きでしょうがない』のオリコン調べ初週売上が発表されました。その枚数は32,115枚で、1stシングルの『バンドワゴン』は42,688枚、2ndシングルの『君のAchoo!』は55,672枚と売上が増加していたことから考えると、少し心許ない数値です。
ラストアイドルとよく一緒に語られるイコラブ(= LOVE)は、1stシングル『=LOVE』が18,746枚、2ndシングル『僕らの制服クリスマス』は40,255枚とラストアイドルの後塵を拝していましたが、3rdシングルの『手遅れcaution』では62,930枚と着実に売上を増加しています。
アイドルの売上を気にするのは在宅カスだけだとか言われるかもしれませんが、今回はなぜラストアイドルの売上が減少してしまったのか考察したいと思います。
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地上波からの追い出し
2ndシングルまではテレビ朝日系列の『ラストアイドル』番組内で繰り返し披露されてきましたが、3rdシーズンから第2期生の勝ち抜きバトルがスタートしたため、1期生はAbemaTVへと追いやられてしまいました。いくら深夜だと言っても全国ネットの地上波とAbemaTVでは視聴者数が違う上に、AbemaTVは観たいと思った人が能動的にしか見ることができないので、当然ながら宣伝効果は弱くなります。
さらに3rdシングルの『好きで好きでしょうがない』はAbemaTV内でもそれほど流れておらず、バトル用楽曲でもありません。初出は地上波版『ラストアイドル』で流れましたが。2期生バトルのおまけという感じで、かなりおざなりな紹介でした。
ユニットの変化
『好きで好きでしょうがない』は今までのLaLuce、Good Tears、シュークリームロケッツ、Someday Somewhere、Love Cocchiの5組の勝者が表題曲になるという訳ではなく、22人の全員歌唱です。カップリングも籤引きで決定した変則ユニットなので、そのユニットへの今まで持っていた愛着というのがかなり薄れてしまいます。
『ラストアイドル』はバトルを通して、勝ったり負けたりという天国と地獄をアイドルに体験させることにより、アイドルの歓喜や悲哀を生々しく視聴者に提示させ、ファンのアイドルに対する庇護欲を高めていくシステムのコンテンツだと思っています。したがってバトル関係ない全員歌唱では、そういうモチベーションは喚起されず、購買欲もその他のシングルに比べて減ってしまうのも否めないでしょう。
運営への不信感
このブログでも何度か言っているのですが、『ラストアイドル』は運営がクソすぎます。1期生をAbema流しにして2期生バトルを始めたこともそうですが、その2期生に関しても、吉田豪や宇野常寛ら審査員の不可解判定によって、暫定の2期生の好感度がどんどん減少しています。詳しくは以下のリンク先をご覧ください。
- 宇野常寛がラストアイドルの判定で炎上ののちTwitterで反論し再炎上したことについて
- ラストアイドルの吉田豪の不可解審査で再び炎上した件について
- ラストアイドルはなぜ失敗したのか?1期生が不遇すぎる
むしろ有望な女の子を落とした結果、2ndユニットへの期待が集まっていますが、その2ndユニットの存在はアナウンスされたものの、全貌は明らかになっておらず、『ラストアイドル』というコンテンツ自身へのファンの興味が薄れていっているのは事実だと思います。そうした状態は1期生への影響もいいものではないのは明らかでしょう。
ではどうすればいいのか?
言いっ放しじゃ無責任ですので、ラストアイドルがもっと売れる為にはどうすればいいかを考えたいと思います。一部にはAKBGのように投票券を付けるのはどうかという意見もあるようですが、札束の殴り合いに辟易した層へのアンチテーゼとして、そういう方法はやらない方が将来的には良いと思います。
最近になって『ラストアイドルの夏やすみ』など少しずつ色んなイベントを仕掛けてきているので、そういうみんなに知ってもらう機会を増やして、さらに歌唱力アップやパフォーマンスを向上させるなど地道な努力をしていくしかないのかなと思います。そもそもを言えば、最初の『バンドワゴン』の4万枚は楽曲自体も良かったですが、地上波効果でデビューシングルとしては売れすぎていたと思います。むしろ売上は元に戻ったと考えるべきで、ここからが勝負でしょう。
個人的には2期生で他アイドルとの兼業を禁止したのが微妙だったなあと思っています。吉崎綾や古賀哉子、王林の脱退があったせいかアイドルに負担を掛けないための措置だったのかもしれませんが、ラストアイドルという名前の通り、他アイドルで売れなかった人にとってのラストチャンス的なアイドルユニットであって欲しかったなと思っています。
TIFなどのイベントで(失礼だが)泡沫アイドルを見てもビジュアルが可愛い子はたくさんいます。そういう子を受け入れられるようなアイドルユニットをラストアイドルが担っていれば、ラストアイドルのレベルも上昇しますし、元アイドルグループのファンも流れてくる可能性があり、もう少しスムーズに軌道に乗れたのでは?と思っているのですが机上の空論でしょうか。