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アニメ『プラネット・ウィズ』5話感想 - 宗矢くんの戦うもの、守るもの

2018夏アニメ『プラネット・ウィズ』5話「パラディンブレイク・1」感想です。

前回あらすじ

根津屋がネビュラウェポンに敗北。宗矢は根津屋がヒーローの一人だったと知り、動揺を隠せない。一方、親友の美羽を負かされた影響から、熊代晴海はネビュラウェポンを倒した直後に宗矢への1対1の戦いを挑む。柔道技を駆使して闘う晴海であったが、宗矢と先生の力に敵わず、ついに敗北すると思われたその瞬間、彼女は怒りの衝動によって暴走し、念動装光を龍の姿で再構成する。暴走する晴海を相手に、宗矢とグランドパラディンは一時的に協力することになる。

第5話あらすじ

オカルト研究会部室で宗矢とのぞみ、部長が山に現れた「山にゃんこ様」のことについて話していると、根津屋が部室を訪問し、オカ研を辞めると言い出す。3人は、根津屋がいつもの雰囲気と違うのを訝しむ。これは、ネビュラウェポン(封印装置)に敗北すると、優しい夢の代償として心の飢えや希望を奪っていくためだった。

宗矢はのぞみとの帰宅途中、のぞみに「巨大飛行物体と宗矢は何か関係があるのではないか?」というのを普段の様子から疑い、宗矢を疑念をぶつける。宗矢ははぐらかしていたものの、のぞみが心配してくれる態度に負けて、自分が宇宙人であることや山にゃんこ様は宇宙船であることなどを告白する。

三たびネビュラウェポンが襲ってくる。亀の上に象や蛇やご飯が乗った形。岳蔵は世界の正しい形と言っていましたが、このデザインは古代インドの世界観をベースにしたものでしょう。(ただしこの世界観はドイツの作家の創作だという説もある。)岳蔵がネビュラウェポン内部に侵入するが、亡くした妻が息子でありグランドパラディンのボスの隆のことを語りかける。

ネビュラウェポンは爆散したが、ヘビだけが分離。街へと猛スピードで襲いかかる。そこを宗矢と先生がドーピングモードで参戦。ネビュラウェポンをギガキャットブレイドで一閃、破壊する。

一息ついた宗矢/先生を岳蔵が剣を念動装光再構成して、奇襲攻撃。辛くも避けた宗矢だったが、そのまま一騎打ちへ。一方で、龍造寺隆の秘書の元に閣下が出現。秘書は予想通りネビュラの手先であり、こちらも秘書/閣下vs龍造寺隆の一騎打ちへとなだれ込む。

感想

いつもはかいぶつが感想記事を書いているのですが、今回はみりぃが書きます。多分1クールだと思うのですが、1074ページのネームを原作の水上悟志さんが書いたというわけあって怒涛に次ぐ怒涛の展開です。並のロボットアニメならグランドパラディンをちんたら1話につき1人ずつ倒していくと思うのですが、そういうわけでもなく、さらにいきなり閣下まで地球に降下してくるとは、先の展開がまったく読めずに面白いです。今回の5話でもラブコメ、感動、熱い展開、裏切りなど盛りだくさんで、濃縮したオレンジを還元せずに飲んでいるような密度の濃さです。

セリフも印象的でした。委員長が宗矢の秘密を聴き終わったシーンで

  • のぞみ「ありがとう…ごめん。ありがとう
  • 宗矢「いや、こっちこそ…なんかごめん。ありがとう
  • のぞみ「あ、ごめん!
  • 宗矢「いやこっちこそ…なんかごめん。ありがと

「ごめん」と「ありがとう」しか言ってないのですが二人の感情が手に取るようにわかります。変に言葉を尽くすより直截的に伝わります。阿部敦さんと原田彩楓さんの演技も良かったです。

また、岳蔵と宗矢とのやり取り

  • 岳蔵「生身のお主に問う。誰の味方で、誰の敵じゃ!
  • 宗矢「俺は俺が味方したい人の味方で、俺が倒したい奴の敵だ
  • 岳蔵「獣じゃのう…
  • 宗矢「獣だよ

もかっこいいです。このやり取り自体は、全然説明になっていないですが有無を言わせないところが、宗矢の意志の強さを感じさせます。

最近のロボットアニメってつまらんと思っていましたが、久々に当たりと思える作品です。売れるかどうかは別にして、こういうしっかりと作り込んだオリジナルアニメが増えてほしい、と先生はおっしゃっている。