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アニメ『少女歌劇レヴュースタァライト』1話感想 ‐ 後半はまるっきり幾原邦彦の世界

夏アニメ『少女歌劇レヴュースタァライト』1話の感想です。

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あらすじ

愛城華恋は舞台で生きてゆくことを夢みる舞台少女。聖翔音楽学園でレッスンに励む彼女の元に転入生がやってきた。神楽ひかり。彼女こそ幼い日に別れた華恋の幼馴染みで、憧れの舞台「スタァライト」に一緒に立つことを約束した運命の舞台少女だった……

 

感想

前半はかなり退屈とも思える展開だったのですが、後半のあまりの変わりっぷりに腰を抜かれました。戦闘作画も今期ナンバーワンレベルで圧倒的。1話の中でここまで緩急を感じるというのはなかなかにない。正直言って話は理解の範疇を超えているのですが、このくらいぶっ飛んだ作品は歓迎したい。

前半は通常の学園生活を送る様子で構成されていましたが、主人公愛城華恋の幼馴染である神楽ひかりが転校してくるところから物語が急激に動き出します。神楽ひかりを追いかけてたどり着いた学校の地下に広がる空間ではひかりと彼女らと同期生である星見純那がよくわからない戦いを繰り広げていました。そこになぜか乱入する華恋。ここで1話は終了。

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後半は一切説明がないのでまったくわけが分からないのですが、とりあえず幾原邦彦っぽい世界が展開されています。変身バンクと思われるシーンが挿入され、とにかく少女革命ウテナっぽいです。まあタイトル的にも意識しているのはわかりやすい。私は観たことがないのですが…仮に幾原邦彦作品であれば全編に渡ってそのようなテイストが見られる作品になると思うのですが、この作品は後半のみ、そのような作りになっているので、違和感がめちゃめちゃ凄まじい。でもそれがこの作品に凄みを与えていると感じます。公式サイトも放送後はダウンしてしまっていますので、視聴者に与えたインパクトは絶大であるのは間違いない。ブシロード作品ではぶっちぎりの1話であったと思います。

 

追記

上のかいぶつの感想では絶賛していますが、私(みりぃ)はあまり好きになれませんでした。最初の日常パートから、いきなりアクションバトルに移行するのは確かに強烈な印象を残します。しかし私は視聴者に解釈を委ねるような物語はあまり好きではないです。

幾原邦彦の作品群(特に近年は)意味ありげで不可解なことの連続をつなぎ合わせているだけで、視聴者が勝手に高尚なものだと思い込んでいるとしか感じません。ただ、言葉では表せない「なんか知らんけど面白い」と気持ちは否定しませんし、大事にしたいと思っています。そういう作品で好きなものはいくつかあります。例えば『Gのレコンギスタ』は説明不足だし何したいか未だによく分かりませんが、アニメの雰囲気というか空気感が大好きです。

レヴュースタァライトは私はむしろ最初の日常パートの静謐な凛とした俳優育成科のところの空気感は好きでした。しかし後半でバトルが始まり急に泥臭いような雰囲気になってしまい「あーそういうアニメか」と思ってしまいました。上記の感想とは真逆です。

とは言ってもアニメ自体は売れそうです。最近は内容はどうあれ話題になったもん勝ちのところがあるので、実際の舞台との相乗効果もあってレヴュースタァライトラブライブ同様人気コンテンツになっていくのではないかと思います。

 

スタッフ・キャスト

スタッフ

原作 : ブシロードネルケプランニングキネマシトラス
監督 :古川知宏
副監督 : 小出卓史
シリーズ構成 : 樋口達人
キャラクターデザイン : 齊田博之
プロップデザイン :高倉武史、谷紫織
グラフィックデザイン :濱祐斗、山口真生
色彩設計 :吉村智恵
美術監督 :秋山健太郎福田健二
3D監督 :秋元央
3D舞台照明 :カミヤヒサヤス
撮影監督 :水田和人
編集 :黒澤雅之
音響監督: 山田陽
音楽 :藤澤慶昌、加藤達也
戯曲脚本・劇中歌作詞 :中村彼方
アニメーション制作 : キネマシトラス

キャスト

愛城華恋:小山百代
神楽ひかり:三森すずこ
天堂真矢:富田麻帆
星見純那:佐藤日向
露崎まひる岩田陽葵
大場なな:小泉萌香
西條クロディーヌ:相羽あいな
石動双葉:生田輝
花柳香子:伊藤彩沙