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アニメ『BANANA FISH(バナナフィッシュ)』2話感想 - 英二の鉄パイプ棒高跳び

アニメ『BANANA FISH』(バナナフィッシュ)の2話感想です。

あらすじ

オーサーの仲間に連れ去られてしまったスキップと英二。2人を助けに向かったアッシュは、オーサーと手を組んだゴルツィネの部下・マービンに捕まってしまう。アッシュの機転で逃げ出そうとする3人。さらにショーター達も現れ、乱闘が始まる。逃げるマービンを追うアッシュだったが、部屋に入ると意外な光景を目にすることに──。

スタッフ

脚本:瀬古浩司
絵コンテ:内海紘子
演出:新井宣圭
作画監督:山田歩
作画監督補佐:秋田学、杉野信子

感想

ゴルツィネの手下のタービンとオーサーに捕まってしまったアッシュとスキップと英二。アッシュはタービンに拷問を受けますが、シャトルの在り処を答えません。タービンは実は男児趣味の性的嗜好を持っており、アッシュで楽しもうとします。(あとで明らかになりますが、少年頃タービンはアッシュで性欲を処理していました。)その隙をついてアッシュ達が逃げ出します。

しかし高い壁があり逃げられません。英二は諦めずに朽ちたパイプ管を力ずくで壁から剥ぎ取り、それで棒高跳びの要領で壁を乗り越え脱出して助けを呼びます。後半でアッシュと英二が再会する場面があります、アッシュが鳥をみて「お前はいいな。あんな風に飛べて。」と告げます。棒高跳びのシーンでも、アッシュが英二に惹かれるような描写がありましたが、棒高跳びと鳥を重ね合わせて、壁があっても飛んで行ける英二の自由さと壁の中に囚われてたアッシュで喩えられる自分の境遇を対比し羨んでいる印象深いシーンでした。

アッシュとスキップは再びタービンらに捕まり、場所を移動することにします。移動直前にアッシュの仲間のショーターらが助けに入り警察も追ってきます。追い込まれたタービンは、アッシュを銃殺しようとしますが、スキップがアッシュを庇って身代わりになります。

激怒したアッシュはタービンを追いかけますが、タービンの入った民家で、タービンが殺されておりアッシュが殺人の濡れ衣を着せられ、刑務所にぶち込まれます。ゴルツィネが警察を買収しており警察が仕組んだ罠でした。


よくあるラノベ原作アニメなら敵をボコボコにして俺つえーってなるところですが、無力なアッシュや英二が一所懸命もがきながら強大な組織に抵抗していく姿には心を打たれます。元々が少女漫画だからか、男同士のそういう描写も薄くありましたが、性的なものではなくアッシュに境遇の悲哀さを強く印象付けるエピソードです。

ストーリーも息つく暇もないほどの怒涛の展開で、いやパイプ管じゃしならないから棒高跳びはできないだろとかいう無粋なツッコミをさせないような力があります。ただ舞台が現代になっていることに対する賛否両論があるみたいですね。確かにスマホがあるなら、バナナフィッシュでググれば良いとかGPSがあるなら場所がすぐ分かるとかツッコミも考えられるのですが、使えない理由も考えられるので大きな瑕疵にはならないでしょう。