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【最新版】2019年の流行語大賞とノミネートを予想する

毎年年末になると話題になる『ユーキャン新語・流行語大賞』だが、この記事では2019年のノミネートおよび大賞を予想したいと思う。

流行語大賞の傾向と対策

まず過去10年間の流行語大賞を振り返ってみる。

2009 政権交代
2010 ゲゲゲの〜
2011 なでしこジャパン
2012 ワイルドだろぉ
2013 今でしょ!
お・も・て・な・し
じぇじぇじぇ
倍返し
2014 ダメよ〜ダメダメ
集団的自衛権
2015 爆買い
トリプルスリー
2016 神ってる
2017 インスタ映え
忖度
2018 そだねー

過去10年で、関連するものとして、お笑いが2回、スポーツが4回、政治経済が4回、ドラマが2回となっている。2015年と2016年は不自然な野球2連続になっているが、選考委員が野球ファンだったためで、このときにかなり批判を浴びたので、もうよっぽどのことがない限り野球ネタにはならないものと思われる。

また自民党政権に批判的な言葉もノミネートされやすく、それも選考委員の政治的思想が反映されている。選考委員は誰かというのが問題になるが、現在(2018年)は

となっている。一昨年と比較して、金田一秀穂辛酸なめ子が加わっているが、審査員の年齢層が高いので、テレビメディアの発信するワードが上位を占めることが多いものの、近年は比較的ネット発の用語も取り上げられることがある。

また流行った時期も重要である。年末に選ばれるので、上半期に流行った言葉は印象が弱くなり、選ばれにくい。2018年の「そだねー」は1月に流行った言葉だが、この時は競合も弱かった。

最後に、授賞式に受賞者が来れるかどうかという最大の条件がある。2015年まで選考委員を務めた鳥越俊太郎

トップ10は来なくてもいいんですけど、大賞についてはやっぱり(受賞者が欠席だと)盛り上がらないですよね...

と話している。

2019年流行語大賞ノミネート候補

令和

2019年の最大のできごとと言えば、5月に年号が変わったことである。色々御託を連ねてみたが、なんだかんだ新元号の令和が流行語大賞に選ばれるのではないかと思う。ちなみに「平成」は1989年の特別賞を受賞しているが、今回の改元天皇の生前譲位ということもあり、お祭り騒ぎだったのでネガティブなイメージはなく、大賞にも選びやすいのではないか。

闇営業

本来は事務所を通さない営業のことを指す言葉だったが、吉本芸人の印象操作のせいでそれは「直営業」という言葉に変わり、闇営業は反社会的組織への営業という意味になりつつある。「反社」もノミネート候補か。

松本動きます

宮迫博之吉本興業の闇営業問題で、宮迫と田村亮が泣きながら吉本のパワハラを会見で訴えた後に、ダウンタウン松本がTwitterで呟いたセリフ。結局動いた結果、吉本興業はさらに醜態を晒すことになり、むしろダサい台詞として扱われるようになってしまった。「後輩達は不安よな」もノミネートありそう。

テープ回してないやろな

岡本明彦社長が、宮迫らを恫喝した台詞。証拠を残すなと話し合いの前に釘を刺すために発した言葉だと思うが、これを冗談だったと釈明したために、何度もワイドショーなどでこの部分が繰り返し使われるようになった。ナイツやタカアンドトシ、田村淳などもネタにしている。

半グレ

宮迫博之が金塊強奪犯とギャラ飲みをしたとフラッシュが報道した際に「半グレ」という単語を使ったことで話題になった。暴力団に所属せずに犯罪を繰り返す集団のことを言い、NHKでも特集が組まれた。ジャーナリスト・溝口敦の命名

NHKをぶっ壊す

2019年の参議院選挙で議席を獲得したNHKから国民を守る党のスローガン。YouTubeで活動する立花孝志の劇場的な政治は注目を集め、民放ニュースでも頻繁に報じられた。流行りだけで言えば流行語大賞トップテンに入ってもおかしくないと思うが、まあたぶん忖度されて呼ばれないだろう。

れいわ新選組

山本太郎を党首とする新党。弱者に寄り添う政治が、ネット上で大きなムーブメントとなり、参議院選挙では2議席を獲得した。反政権の党であり、流行語大賞審査員はかなり好きな類ではないかと思う。大賞もあり得る。

ホワイト国

輸出する際において優遇措置を取っている国のこと。韓国がイランや北朝鮮などのテロ支援国家に第三者を通じて輸出していた可能性が示唆され、日本政府はホワイト国指定を取りやめた。これにより韓国との関係は戦後最悪になっている。

タピオカミルクティー

若い女性の間でインスタ映えすると爆発的にブームになった飲みもの。別に美味しくもないし、平成初期にも一度ブームになっており、何で今更と私なんかは思うのだが、タピオカミルクティーを飲むために6時間も並ぶらしい。飲まずに捨てる人がいるのも問題となった。「タピ活」も可能性が高い。

子供部屋おじさん

カリタス学園の児童の殺傷事件で無職で引きこもりの男性が犯人だと注目され、その後元事務次官が引きこもりの息子を始末するという事件も発生し、子供部屋おじさんは犯罪者予備軍だとあらぬ誹りを受けた。本来は、5ちゃんねるのニュー速嫌儲)で「定職についていながら実家暮らしの男性」をさす言葉として定着したのだが、事件後は「引きこもりの男性」というふうに意味が変わっている。

上級国民

こちらもニュー速嫌儲)発祥の言葉。元々は2015年の東京五輪エンブレム盗作問題で、「一般国民には理解できない」と国民をバカにしたような発言をしたことから、権力者のことを上級国民と揶揄するようになった。その時にノミネートもされている。2019年は池袋プリウス暴走事件で、犯人が勲章持ちだったことから、上級国民は逮捕されないと話題になり、一気に世間に広まった。

パンケーキ食べたい

今年のお笑い芸人はブレイクに乏しい。まあ可能性があるうちのひとりは、年末のおもしろ荘に出演して、その後TikTokなどでブレイクした夢屋まさるの「パンケーキ食べたい」だろうか。単純なダンスで誰でも踊りやすく、垣間見える毒は応用しやすいはずだが、言うほどテレビには出ていない。

TT兄弟

もうひとつはチョコレートプラネットのネタのTT兄弟で、こちらは世の中にあるTを探すというコント。ドコモのCMなどにも起用され、モノマネに変わるチョコプラの主力ネタとなっている。元々はテレビ番組『有吉の壁』の「流行語大賞の壁」が初出で、大賞は無理でもノミネートされれば有言実行となる。

バイトテロ

アルバイトがバイト先で悪ふざけ動画を撮影し、SNSにアップしてその会社の評判を傷つけるというバイトテロが注目された。本人達にその意図はないのだろうが、いわゆるバカッターと同じで、彼らの思慮浅さが嘲笑された。

#KuToo

職場でハイヒールの着用が義務付けられていることに抗議するSNS発の運動。セクハラを告発する#metoo運動をオマージュして日本人が始めた。#metoo運動は、はあちゅうや椎木里佳にぶっ壊されたが、こちらはまだ活動が続いているようだ。

スマイルシンデレラ

AIG全英女子オープンで42年ぶりに日本人メジャー優勝を成し遂げた渋野日向子に付けられた愛称。眩しい笑顔と、デビュー後とんとん拍子で勝利を重ねていったため、シンデレラストーリーと合わせて名付けられた。珍しく日本発ではなく海外発のキャッチコピー。

軽減税率

10月から消費税が10%にあがるに伴って、食料品は軽減税率が適用され8%を維持することになった。しかしながら外食は10%だったり、おまけ付きお菓子は商品によって税率が異なったりと大きな混乱が生じた。

イートイン脱税

軽減税率でイートインは10%、持ち帰りは8%であることを利用し、コンビニなどでイートインで食べるのに、持ち帰りを主張し、消費税2%を脱税する行為のこと。犯罪に該当するかは不明。イートイン脱税をしてている人を指摘する人を揶揄した「正義マン」という言葉もトレンド入りした。

キャッシュレス決済

QRコードなどで決済するキャッシュレス決済が流行った。PayPayなどは大規模な還元セールを行い、また消費税増税後はキャッシュ決済をすると、2%から5%のポイント還元があるため急速に普及した。ただ個人的にはQR決済よりもFelicaの方が使いやすいと思うが。

ONE TEAM

ラグビーワールドカップで決勝トーナメント進出が決定した日本代表を表すキャッチフレーズ。様々な国から集まっていても、日本という国旗を掲げて戦ってくれる選手は一つのチームであることを意味する。絆という観点からは災害時にも使えて、これから定着する言葉になりうる。

ビクトリーロード

ラグビー日本代表のテーマソング。「カントリーロード」を替え歌したもので、元々は選手の間で歌われていたが、ファンの間にも浸透してきた。

まとめ

2019年はオリンピックやワールドカップがない年なので全体的に小粒な印象。上半期を騒がせたNGT48騒動などではほとんど流行語が生まれなかったのも残念だったし、ドラマやお笑いのヒットにも恵まれていない。

最も可能性があるのは「令和」だと思っているが「平成」と同じく特別賞になるかもしれない。そうなった場合には「れいわ新選組」あたりが受賞するのではないか。個人的には「NHKをぶっ壊す」が最もふさわしいのではないかと思っているのだが、多分無理だろうなあ。まあまだ8月なので、これからもっと強力なものが出てくることを期待したい。

10月時点では、「ONE TEAM」が一歩リードしていると思う。快進撃を続けるラグビー日本代表は、視聴率も30%を超え、国民的スポーツの仲間入りを果たした。また台風15号および19号の被害に対してONE TEAMで取り組むと言った使い方も想定される。使い勝手のいい言葉の上にタイミングもバッチリで、流行語大賞筆頭候補だろう。