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【けもフレ2】『けものフレンズ2』12話(最終回)感想 - ビーストという悲しい存在

冬アニメ『けものフレンズ2』12話「ただいま」感想です。

前回のあらすじ
スケッチブックと一緒に海に落ちて、意識を失ってしまったキュルル。しかし海にいたフレンズたちに助けられて一命を取り留めた。だが、かけつけたサーバルカラカルから新たなピンチが迫っていることを知らされる。その原因の一端を担っていることに責任を感じるキュルル。そんな中、セルリアンを追ってリョコウバトがいなくなってしまい……。

あらすじ

キュルルはリョコウバトを見つける。そこにはセルリアンの姿もあり、キュルルはリョコウバトを助けるが、窮地に陥る。助けに現れたのはサーバルカラカルだった。
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サーバルカラカルだけではなく、ここに駆けつけた皆もそこにやってくる。気付くと周りをセルリアンたちに包囲されてしまっていた。
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キュルルはセルリアン発生の原因である絵を回収するため、ホテル内をサーバルカラカルと共に走る。絵のある部屋に到着した彼女たちを待っていたのはビーストのセルリアンだった。完成前であったので、なんとか倒すことができた。絵を回収し、皆のところに戻るとそこにはサーバルカラカルのセルリアンも現れる。

戦いを熾烈を極める。キュルルを避難させるため、フレンズたちは戦う。キュルルは地面の亀裂を飛び越え、走る。

キュルルはホテルから脱出し、助けに来たかばんの船の上にいた。またキュルルに語りかけるカンザシフウチョウとカタカケフウチョウ。彼女たちはキュルルのフレンズたちが大好きだという気持ちを引き出す。すると船上にビーストが現れるのだった。
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ホテルへと戻るかばんの船。ビーストはセルリアンに立ち向かう。その活躍によってセルリアンは倒されていく。サーバルカラカルは自らの手で自分たちの姿をしたセルリアンを倒すのだった。

そしてホテルは今にも倒壊しようとしていた。フレンズたちは避難する中、ビーストだけはその場に残ったままだった。

岸から倒壊したホテルを見る皆。かばんはサーバルに語りかける。2人の間に確かに絆はあった。
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キュルルはおうちを探すことをやめると言い出す。もう帰る場所は必要ないと言い、フレンズたちがいる場所が自分のおうちであるとサーバルカラカルに告げる。

イエイヌは金庫の中に仕舞ってあった手紙の中にあるキュルルの絵を見つけ、優しく微笑むのだった。
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感想

華麗な伏線回収は一ミリも期待していませんでしたが、ここまでぶん投げられるといっそ清々しい気持ちにもなる。キュルルのおうちさがしをぶん投げ、巨大セルリアンをぶん投げ、結局なにひとつ解決されることはないまま、ビーストを犠牲にしてとりあえずこの場をやり過ごしましたという最終回。ビーストは捨て駒にされるためだけに存在するというのけものレベルではない酷い扱いで悲しくなります。イエイヌやビーストを使い捨てにし、パークの危機をも創出するキュルルはもう消しとけ。こいつを助けるメリットありますか?いやない。最初からいなかったほうがジャパリパーク平和でしたよね?1期のかばんちゃんはフレンズを助けてくれる存在でしたが、キュルルは邪魔でしかない。

イエイヌの持っていた絵から推察するとキュルルはパークが健在であった頃の客という設定であり、客であったが故に無条件で優遇されていたということのようです。この設定自体は1期を上書きするようなものではあるものの、悪くはないと思います。しかしながら、どうしても自らの息がかかったキャラを優位に立たせようとする姿勢には頭が下がります。

最終回でよかったところは一応サーバルとかばんちゃんの関係性への言及があったことです。2人の間に何があったのかは具体的に語られることはありませんでしたが、そこを視聴者の想像に委ねるような形は好ましいと思えました。考えるのが面倒なだけなのかもしれませんが。

アニメ全体の総括

奇しくもたつき監督の手がけるケムリクサとの直接対決となりましたが、あちらが眩いばかりの称賛の嵐なのに対して、こちらは批判の嵐でした。見事な伏線回収をみせたケムリクサとはある意味格の違いを見せつけてくれる作品だったと思います。伏線?そんなものありましたっけ?と言わんばかりの投げっぷりには脱帽するしかない。1期がどうとかいうレベルではなく、本当にひどかった。結局は総監督の溜飲を下げるのだけが目的だった気がしてしまう。これが正しいけもフレなんだと言われれば頷くしかありませんが、求めていたものではありませんでした。この作品を擁護できる人がいるならば、ぜひやってみてほしい。まあキャラのモデリングは悪くなかったです。