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アニメ『どろろ』9話感想 - どろろの性別が明らかに

アニメ『どろろ』9話「無残帳の巻」感想です。

前回あらすじ
ある村では、黒雲をまとう大百足の鬼神を鎮めるために、若い娘を生贄として捧げる習わしがあった。姉が生贄となった少年・さると共に、百鬼丸どろろと協力し鬼神に立ち向かう。

第9話あらすじ・感想

どろろは風邪をひき、道端に倒れてしまう。意識を失いかけたときに見えたのは曼珠沙華の花とどろろの母のお自夜の幻覚だった。どろろは通りがかった尼と百鬼丸に助けられ、寺へと運ばれる。


©手塚プロダクション/ツインエンジン

どろろの父・火袋は村の民のために侍を狩る義賊の野伏せりだった。討伐した侍の仲間が村へ復讐に来て、多数の仲間を失ってしまい、火袋達は態勢の建て直しを図り、村を出る。しかし最も信頼していたはずのイタチに裏切られ、どろろ達は全てを失ってしまった。戦で敗れた兵士の亡骸から、食物を奪い生き延びていった。


©手塚プロダクション/ツインエンジン

どろろ達は、戦に託けて村を焼き討ちする侍に遭遇する。火袋はその場を離れようとするが姿を見咎められ襲われる。抵抗するものの火袋はやられてしまった。お自夜は食物を求める道中で、侍が施しを与えているところを見つける。

そこにいたのはイタチだった。どろろはイタチに石を投げつけようとするがお自夜がそれを止める。お自夜は沸騰する粥を自らの手に乗せ、どろろに食べさせるのだった。しかしその火傷と食料不足から曼珠沙華の赤が一面に広がる広野で、お自夜は倒れるのだった。


©手塚プロダクション/ツインエンジン

どろろの過去話。母は強しを地でいくような物語でした。手に粥を注ぐところももちろん強烈な愛情の描写*1なのですが、それだけでなく、あれだけ憎んでいた侍で、さらに火袋の命を奪われて憎しみは更に増していたはずなのに、どろろのために侍の施してもらうという屈辱を甘んじて受けるというシーンにも、どろろへの大きな愛が表現されています。

そして、どろろが女の子であるということが明かされました。これは原作でもそういう設定なので原作通りです。だけどアニメでは明らかにこれは女の子だなと分かるようなシーンはあんまりなかったような気がします。前回の感想で「どろろが花嫁衣装を着るシーンは多分どろろが女性だということの伏線ではないかと思う」と書いたが、それの次の回で女の子だと明かしたのでやっぱり伏線だったのかなと。どろろ百鬼丸に恥ずかしがっているところが不覚にもかわいかった。一方、百鬼丸は割と普通に話せるようになってきました。

曼珠沙華は別名を彼岸花と言い、秋の彼岸頃に咲く花が由来だとされていますが、強い毒性を持っているため食べた後彼岸に行くという意味もあるとされています。不吉な花としてのイメージが強いですが、曼珠沙華というのはサンスクリット語で、天上の花という意味でもあるので、全く悪いイメージというわけではありません。ちなみにぶち壊しにしてしまうツッコミかもしれませんが、曼珠沙華は毒性があるけど、処理すれば食べられます。過去は非常食扱いだったこともあり、どろろ達もそれを知っていればあるいは。

*1:ジョジョにも同じシーンがある