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アニメ・アイドルのブログ

【ラストアイドル】安田愛里が芸能界引退を考えていた理由について思うこと

ラストアイドルの番組『ラスアイ、よろしく!』の2019年2月23日の放送で、LaLuceのメンバーである安田愛里が芸能界引退を考えていたことを明らかにした。現在、ラストアイドルは清原伸彦監督の元でメンバー全員での団体行動に取り組んでいるが、その過去2回の練習合宿に安田愛里は参加していなかった。

3回目の箱根合宿から参加したいと彼女が申し出たのだが、その際に不参加だった理由を芸能界引退を考えていたと告白したのだった。そのことについて私が思ったことを綴っていきたい。

安田愛里が芸能界引退を考えた理由

安田愛里はLaLuceの最年長メンバーで大人びたルックスではあるが、ちょっと抜けたような天然キャラのギャップが面白く、前期のバラエティーでは最もフィーチャーされたメンバーだったと言っても過言ではない。そんな彼女が芸能界引退を考えた理由はTwitterで、次のように語っている。

事務所に入ってから五年以上が経ち、
ラストアイドルとしてデビューさせて頂いてからも一年が経って、幼い頃からの夢だったアイドルになることができて。
夢を叶えることができたはずなのに。
今の自分に全然満足できていなくて
それどころか環境に甘えているだけで理想に自分には全然近づけていないことに気づいてしまって、いつまで周りに甘えて生きていくんだろうって
そろそろちゃんと現実と向き合わないといけないのかなって思い始めて、夢を追い続けるのはやめようって自分の中で終止符を打とうとしていました。
大好きなアイドルをやめると決意するのは本当に辛くて
毎日泣いては自分に問いかけて
でも、仕方ないって、
これから新しいことを始めると聞いていたので
この1周年コンサートが終わるタイミングで決断するのが
一番メンバーにもスタッフさんにも迷惑をかけないですむのかなって思って、
新しい企画にも不参加でいようと決めていました。

アイドルという夢を叶えているのに、「夢を追いかけるのはやめよう」「現実に向き合わなければならない」と独白するところには、心情の葛藤があるような気がしてならない。私は「今の自分に全然満足できていない」「理想に自分には全然近づけていない」というところに本音があるような気がしている。

ラストアイドルは元々公開オーディション番組で安田愛里はそれを勝ち抜いて、ラストアイドルとしてデビューした。しかしながらオーディションに落選したメンバーも救済し、ラストアイドルはLaLuceと名前を変え、単に1期生の1グループになってしまった。さらにそこから2期生も募集したために、真のラストアイドルとしての特別性は完全に失われたと言ってもいい。

さらにテレビ朝日の企画ということもあり、他局の番組にはなかなか出にくいことや、テレビ朝日の番組にも関わらず、Mステなどの音楽番組にも呼ばれない現状。さらにCDの売上なども徐々に減少している上に、ラストアイドルを既に卒業したメンバー(王林古賀哉子、吉崎綾)が、様々なフィールドで活躍しているのを見ると、ラストアイドルとして活動する意義を自問していたのではないかと思う。

そんな状況になって、アイドル活動とは特別関係のないような団体行動は気乗りしなかったのも致し方ないと思う。彼女は一敗もせずにオーディションを勝ち抜いたメンバーであるから、現状に対するモヤモヤ感も人一倍大きかったのではないか。

団体行動に参加した理由

しかし団体行動に参加することを決めた。その理由は、Twitterにはファンに励まされたというのも書かれていたが、最も大きいのはメンバーが団体行動をしている様子を見て感銘を受けたことだと語っている。

一年以上一緒に頑張ってきたメンバーが
本当に過酷な思いをしている中で
自分だけが自分のことを考えて今の行動をしてしまっていることに気づいて、
もう一度私も一緒に頑張らせてもらいたいって
思いました
結果的に一番迷惑をかける形になってしまって
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
自分自身の軸がしっかりしていたらそんな考えには至ってなかったと思うので
本当にご迷惑ご心配をおかけしてしまいすみませんでした。

自分だけが自分のことを考えて行動することが悪いことのように書いているが、私は悪くないと思う。現在ラストアイドルが取り組んでいるのが、団体行動という個を抑制して集団のために行動するような演技だし、日本は集団を重んじるから個を主張することは悪いことだと見なされがちだが、一番大事なのは自分が幸せになることで、その次にみんなが幸せになることだと思う。

安田愛里さんが戻ってくれて嬉しいし、彼女の選択は尊重したい。安田愛里さんはLaLuceやラストアイドルには欠かせないメンバーだと思うし応援したいのだけど、少し複雑な思いもある。辞めないでというのは簡単だけれども、彼女をラストアイドルに引き止めるのが、本当に彼女のためになるのか私にはわからない。