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『エガオノダイカ』5話感想 - 河を渡って木立を抜けて

『エガオノダイカ』第5話「分隊の一夜」感想です。

前回あらすじ
王国と帝国の戦争が始まって2ヶ月以上が経過した。王国は劣勢を強いられ、国土の北部を帝国軍に占領されつつある。苦悩するユウキ。彼女を支えるのはレイラ。レイラはかつて夫や娘と共に、帝国で暮らしていた。だが。ある悲惨な出来事で愛する家族を失い、王国に仕える身となった。レイラの励ましにより、再び立ち上がるユウキ。王族として今、果たすべき責任とは?ユウキは厳しい選択を迫られる。

第5話あらすじ・感想


©タツノコプロ/エガオノダイカ製作委員会

防衛するソレイユ王国軍は、新型クラルス搭載機を大量投入し舌状台地上に陣取り、地の利を生かした遠距離射撃によりグランディーガ帝国軍の侵攻を凌いでいた。そこで帝国軍フリート参謀長は別働隊を使った挟撃作戦を決行する。ヒルシュ分隊、シャーフ分隊、ビュルガー分隊がそれに当たる。


©タツノコプロ/エガオノダイカ製作委員会

作戦開始。隘路を進路を南に取り進行するビュルガー分隊の前に王国軍の偵察エウルギアを発見。狙撃により撃破するが、ヒューイが地雷を踏み、リリィが爆風に巻き込まれ負傷してしまう。リリィは作戦続行を申し出るが、脚を怪我しており後続に回収してもらうべきだと提案される。それでも聞かないリリィに、ゲイルはその場に残り、リリィの手当てを行う。隠密行動中なのに射撃っておかしくね?ゲイルは戦争孤児の保護をしているっぽいですね。3話で彼が戦争孤児に妙に拘っていた理由がこれで判明しました

全部隊が王国軍背後の橋に到達。森の中へ進撃を開始する。しかしそこにいたのは王国軍の多数の伏兵だった。さらに強力なテウルギア一機(ガルド?)も出現し、ヒルシュ分隊が各個撃破されてしまう。ヒューイもやられかけるが、そこをステラが助けに入る。

しかしステラも高速タックルで突き飛ばされ、万事休すと思われたところにリリィが駆けつける。彼女は過去にステラに救われたように捨て身のタックルをかまし、テウルギアを撃退する。シャーフ分隊が敵拠点を発見した。



©タツノコプロ/エガオノダイカ製作委員会

あらすじ内に埋め込むとあらすじが追いにくいので別個に感想を書かせてもらいます。ステラの走馬灯から想像するに、ステラは王国軍とのセレモニーで家族とはぐれ、(たぶん母親はレイラ。第4話で子供が持っていた金魚鉢が伏線。名前も似てる。)別の家族に引き取られたが、馴染めず、軍に入隊し、リリィと出会ったのだと考えられます。彼女が事故にあって初めて気を許せる仲間がリリィだから彼女を大切に思っているというのは、理に適っているように思います。しかしなぜリリィには気が許せるのか?というところはまだ分かりません。

今回出てきた王国軍のエースパイロット。彼、もしくは彼女の正体を隠す道理はないと思うので、そのうち明かされるとは思います。その正体は誰かと言えば、今まで登場していないパイロットの可能性もありますが、ひとつ可能性があるのはヨシュアではないでしょうか。

『エガオノダイカ』は意図的に王国サイドの話と帝国サイドの話を各話で分割しています。したがって4話から5話の間にどれだけ時間経過が存在しているのか分からず、王国軍の動向も分かりません。ヨシュアは死んだと明示されていませんから、この間にヨシュアが復活して再びパイロットになっているとしてもおかしくはないでしょう。前線ではなく後方支援についていたのも回復直後だからと推測はできます*1

エースパイロットという存在はワクワクするのですが、エースパイロットにはやはり専用機が欲しい。せめて色くらいは違う色を塗ってくれ。どいつもこいつも量産機ばかりで、私は量産機好きですが、さすがに飽きる。新型クラルス投入するんだったら新しいメカを作ってください。王国の潤沢な資金と技術力ならできるでしょ。

第6話は、王国サイドの話ですかね。今回再び帝国軍が前線を押し込んだので、首都決戦はもう間近だと考えられます。いよいよユウキとステラの邂逅があるのでしょうか。


この記事のサブタイトルの元ネタは『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のサブタイトル「河を渡って木立を抜けて」です。ちなみにクリフォード・D・シマックのSF小説にも同名のタイトルが存在し、さらにその元ネタはヘミングウェイの小説「河を渡って木立の中へ」になるのかもしれません。

*1:ちなみにヨシュア退場前のエピソードが今回という説もありますが、今回の戦場は王国軍首都の近くであり、第4話の後と考えられるのでそれはないかと