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ドラマ『トレース 科捜研の男』1話ネタバレ感想 - 船越の役(虎丸)がとにかくうざい

2019冬ドラマ『トレース 科捜研の男』1話の感想を書きたいと思います。

あらすじ

ある陰惨な事件を経験した過去を持つ 真野礼二(錦戸 亮)は、警視庁科学捜査研究所法医科に所属する法医研究員。「鑑定結果こそ真実」という信念のもと、膨大な知識と高い鑑定技術、他者とは違う着眼点を持つ真野は、周囲からその実力を高く評価されている反面、クールで協調性がなく、必要以上に人と係わろうとしないことから科捜研内では浮いた存在でもあった。
ある日、真野の上司である法医科科長の海塚律子(小雪)は、相楽一臣(山崎樹範)や市原 浩(遠山俊也)、水沢英里(岡崎紗絵)ら法医研究員たちに新人の沢口ノンナ(新木優子)を紹介する。大学院で遺伝子の研究をしていたノンナは、大学OGの律子に誘われて科捜研に入所したものの、遠い世界の出来事だと思っていた殺人事件に係わることに戸惑いを隠せないでいた。
するとそこに、警視庁捜査一課の刑事・虎丸良平(船越英一郎)と猪瀬祐人(矢本悠馬)、鑑識員の沖田 徹(加藤虎ノ介)らがやってくる。イベント会場で発見された、切断された左手の鑑定結果を聞きに来たのだ。鑑定を担当した真野は、付着物の中から珪藻と通常の20倍のマンガンが検出されたことを伝える。それを聞いた虎丸は、即座に多摩川の捜索に向かおうとした。そんな虎丸に、多摩川を探しても意味がない、と告げる真野。だが虎丸は、捜査方針に口を出すのか、と真野を睨みつけると出ていってしまう。すると真野は、おもむろに臨場の準備を始め、特殊な珪藻の生息域で、域内にマンガン鉱山の跡地がある日原川に向かうと言い出す。律子は、真野の勝手な行動を非難する研究員たちの言葉を受け流すと、ノンナに同行を指示し、「しばらく彼について学びなさい」と続けた。
現場に到着した真野とノンナは、ほどなくそこでバラバラに切断された女性の遺体を発見する。そこには土に半分埋もれた一輪の花もあった。
引用:公式サイト

感想

名前からしテレビ朝日の人気ドラマ『科捜研の女』をパクってきて、一体どんなドラマにするのかと思ったら、ちょっと残念すぎた。『科捜研の男』というタイトルを付けるんだから『科捜研の女』のパロディーにするのかと思っていたのだけど、そういうわけでもなくただタイトルをパクっただけというフジテレビらしい粗末さ。実際のところ、このドラマ自体がオリジナルドラマではなく原作は漫画『トレース 科捜研法医研究員の追想』なので最初からパロディーになるはずがなかったわけなんだけども。

まず何より船越英一郎が演じる虎丸良平がウザすぎる。自分が悪いのにすぐ恫喝したりして、ただただ不快だった。船越の演技もめちゃくちゃわざとらしくて、怒り始めるとテンポが悪くなるし、このドラマをすべて台無しにしているとすら感じた。原作を読むとこの虎丸は良い上司という感じで、こんなに頭悪そうなキャラクターじゃないのに、完全に必要ない改悪だったと思う。

そして、主人公の錦戸亮演じる真野礼二は逆に声がボソボソしていて、虎丸の怒声に音量を合わせると聞き取りにくいし、真野のボソボソ声に音量を合わせてと虎丸がうるさいというジレンマ。たぶん虎丸の性格変更はジャニーズの錦戸亮をかっこよく見せるための改変(ブラックペアンも似たような改変があった)だと想像している。だから主人公にジャニーズを使うのはあまり好きじゃない。

ストーリーもサスペンスとしては、途中にひょっこり出てきた隣人が犯人という意外性だけを求めた美しくない結末だったし、途中90分の長尺のせいか沢口ノンナの成長にもフィーチャーしすぎていて、サスペンスとして中途半端に感じた。科捜研としても確かに『科捜研の女』のような多彩な鑑定方法を駆使するのは非現実的かもしれないが、サスペンスドラマ的な外連味があって私は好き。

フジテレビの悪いところが出たドラマだったなというのが1話の感想だった。同じフジテレビの月9『貴族探偵』は相葉雅紀の演技がやっぱり個人的に好きになれなかったが、ミステリーファンからは評判のいいドラマになっていた。『科捜研の男』も原作を踏襲して、派手さはなくとも落ち着いた良質なサスペンスを観たかった。ちなみに原作の漫画は試し読みができる。