アニメ『ゾンビランドサガ』10話感想 - 雪山でのサバイバルで強くなるフランシュシュの団結
2018秋アニメ『ゾンビランドサガ』第10話「NO ZOMBIE NO IDOL SAGA」感想です。
前回あらすじ
突然ですが、少子高齢化社会です。これからはサガのご老人たちにも『フランシュシュ』のファンになってもらわなければならない。おじいちゃん、おばあちゃんが会いに来るアイドル。素晴らしいと思いませんか。イベントでの挨拶も、わかりやすくするか……「『フランシュシュ』はいつでもアクセル全開! 老若男女に向けたアイドル活動を行ってまいります!」いや、もっと端的に、「ゾンビィのとこ、こないか?」
第10話あらすじ
© ゾンビランドサガ製作委員会
唐津市ふるさと会館アルピノでのライブが決定したフランシュシュ。動員は500人を予定しているという。実際に会場を見学するフランシュシュのメンバー。愛はここでライブをしたことがあり、さくらも来たような覚えがあるようだ。
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さくらはこのライブで自分の過去を知れるのではないかという期待もあった。他のメンバーは過去と向き合って乗り越え、生き生きした表情をしていたことに羨ましい気持ちもあった。逸る気持ちを抑えられずに、練習も先走ってしまうさくら。そんな様子を見ていた巽は、フランシュシュに山籠りを提案する。
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雪の積もる天山にやってきたメンバーたち。雪山に放り出され、生き延びるために火を起こしたり魚を釣ったりキノコを収穫したりと仕事を分担するが、さくらだけは、自分たちがすべきことはライブの練習だと一人で振り付けを確認していた。
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肉を食べるためにイノシシ狩りに出掛けたが、さくらだけは練習をしない他メンバーの行動に納得していなかった。そして、さくらは罠に引っかかり巨大イノシシに物理的に蹂躙される。そこに巽がやってくるが、さくらは不満をぶち撒け山を降りてしまう。
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屋敷に戻ったフランシュシュだったが、さくらは自分が先走ってるのではなく、練習をしていない他のメンバーが追いつけないからだと屋敷を飛び出す。見かねたゆうぎりが、飲んでいる巽の元へ花魁として馳せ、巽の真意を聞く。
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さくらは頭を冷やし、屋敷に戻る。自分がいないフランシュシュを初めて見ると、お互いを尊重しチームワークを発揮したメンバーたちの姿があった。さくらは自分本意な行動を反省し、頭を下げる。
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そしてアルピノライブ一週間前、さくらが屋敷を飛び出すと軽トラに再び撥ねられる。ゾンビなので死なないものの、人間だったときの記憶が戻った代わりにゾンビだったときの記憶を失ってしまった。
感想
あらすじの最後に、人間だったときの記憶が戻った代わりにゾンビだったときの記憶を失ったと書いたんですが、これは正しいのか良く分かりません。実際記憶がこんがらがってるだけかもしれません。でも人間のときの自分と対峙できるかと思っていたら、そうなった代わりにゾンビのときの自分が分からなくなってしまったという方が、アニメの脚本的には綺麗かなと思いました。
それで、ゆうぎりの人の話を聞いてないビンタの天丼(第一回は第3話)とか普通に雪山でサバイバルやってるとことかまあいくつかネタはあるっちゃあるのですが、そのネタがあんま面白くない。トラックにまた轢かれるところもストライドを長く取りすぎていて、あーこれは来るなって待ち構えてしまいました。意外性が『ゾンビランドサガ』のいいところだったのに、その意外性がなくなったような印象です。
今回、ゆうぎり回だと思ってましたが、そうでもなかったのも少し残念(まあそれは逆に意外性があるのか…)。一応ゆうぎりにはフィーチャーしてましたが、ゆうぎりの過去や死因は分からずじまいでした。これから2話でたえ回とゆうぎり回はまずないでしょうから、もし売れれば追加の2話とかが配信などであるかもしれませんので、それを期待しましょう。
巽の正体ですが、ゆうぎりの「巽はさくらには優しい」という発言から、さくらに何らかの関わりはあることは推測できます。一つはトラックでさくらを轢いたときの運転手が巽だったというもので、今のプロデューサー活動はその贖罪というものです。もう一つは巽はさくらの親族という可能性です。これはリリィやサキが人間だったころに深く関わった人との交流があって、さくらにもそれが実は1話からあったんだと考えれば、素直な予想かもしれません。さくらが人間だったころに好きだった、愛をメンバーに入れているのも巽の優しさでしょうか。
個々のアニメの感想に世間の評価なんか一切関係ないですが、世間的には9話の評判はあまり良くないようで、この10話も多分微妙な扱いされるんじゃないかなとは想像しています。ただここから最終回に向けて駆け抜けるでしょうから、楽しみにしています。