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アニメ『BANANA FISH(バナナフィッシュ)』21話感想 - ヤマネコを執拗に狙う狐

2018夏アニメ『BANANA FISH(バナナフィッシュ)』第21話「敗れざる者 The Undefeated」感想です。サブタイトルはヘミングウェイの短編です。

前回あらすじ
ゴルツィネが開催するパーティーにアッシュが出席することを知り、英二はシン、ケイン、アレックス達と共に乗り込むことに。月龍と一緒にパーティーに参加をしていたブランカは、薬の影響で目が見えなくなっているアッシュに密かに声をかける。

第21話あらすじ

地下道で逸れたシンがアッシュ達の元へと戻ってきたが、身体は傷だらけだった。シンは月龍に囚われた仲間を助けに向かおうとするがアッシュに身体を休めるよう諌められる。アッシュはシンの仲間を助けることを約束した。月龍の元にはラオも囚われていた。アッシュ達はラオたちが囚われている場所を突き止め、そこを襲撃し救出する。その一部始終をカメラでゴルツィネ、月龍、そしてフォックス大佐が監視していた。

シン「ラオ、俺はアッシュとは戦えないよ…ショーター、俺いったいどうすればいいんだ…


© 吉田秋生小学館/Project BANANA FISH

アッシュはマックスと再会する。マックスはゴルツィネの経営するクラブに潜入捜査の依頼の為にアッシュに協力を頼む。アッシュは過去にアッシュに性的暴行を負わせたこともあるフロッグを脅迫し、被害者の写真を入手。マックスらに手渡す。アッシュは自分の写真を使えと言うが、マックスはもう過去から解放されろとそれを燃やすのだった。そのクラブではフォックスがアッシュのことを監視していた。フォックスはフロッグを始末する。


© 吉田秋生小学館/Project BANANA FISH

アッシュはラオの救出が首尾よく行き過ぎたことを訝しんでいた。そんなときケインの手下が何人も襲われ、さらにケインやアッシュも襲撃を受ける。弄ぶような攻撃に業を煮やすが、攻撃していたのはフォックスだと判明。フォックスはさらにマックスとロバートを襲撃。アッシュが駆けつけて無事だった。


© 吉田秋生小学館/Project BANANA FISH

マックスはジェシカが狙われる可能性を考えて自分の元へと呼び寄せるが、再び夫婦喧嘩が始まってしまう。アッシュはフォックスの襲撃に備えて作戦を練る。英二の一言がヒントとなり、襲撃前に準備をすることができた。しかしながらフォックスの物量に押され、マックスが人質となってしまう。アッシュは武器を捨てて投降するのだった。

感想

フォックスが登場。しかしなんか小物くさいというか…こういう強そうに見せかけてるようなやつは大抵弱いっていうのは相場が決まってます。あまり強い言葉を遣うなよ。弱く見えるぞ*1ブランカのように飄々としてる人の方がむしろ強く見えてしまう。現実でも偉そうなやつほど無能だったりというのはよくあることです。

ラオは地下道での発言から、月龍から英二を始末するように言われていることがわかります。意図があるのかどうか分からないですが、アニメ版のラオってなんかゴツいですよね。シンと異母兄という感じがしないです。それにしても月龍の英二に対する執念が尋常ではない。ブランカにも戒められる始末。

今回最も印象的だったのはあらすじに書いたシンのセリフです。シンの年齢は14歳(だと思うの)ですが、ボスのショーターを失くしてしまい、若くしてボスの座に着かなければならなくなった苦悩がすごく滲み出たシーンだと思います。仲間を助けるために倉庫に侵入した時も冷静になれず突っ走ってしまったところでも若さが表現されています。ショーターを失くし、右腕でもあるラオに反対して自分一人でチャイナタウンを束ねていくためには、まだ自身の力量が足りていないことを感じているのかと想像しました。

もう一つは英二がアッシュにそれとなくヒントを与えるシーンも好きです。ただ正直に言えば、アッシュの能力なら英二に言われなくてもやってると思うんですが、アッシュと英二の関係性を際立たせる演出だと思って、これもこれで良いなと思います。