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アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風』8話感想 - クラフトワークの汎用性

秋アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風』8話感想です。

前回のあらすじ

ポルポの遺産を狙っていた組織の一員、
ズッケェロを倒し、捕らえられていた仲間を救出したブチャラティ

しかしズッケェロは戦いに敗れる前に、
ブチャラティたちがカプリ島へ向かっていることを仲間の男に無線で連絡していた。

ムーディー・ブルースの能力でその男がすでにカプリ島待ち伏せしていることを知ったジョルノとミスタは、
船より先に島に上陸し、その男を始末すると提案する。

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 あらすじ

ミスタの過去が語られる。ミスタは日々の様々なことを楽しみ、たまに痛い目を見ることはあっても、日々をハッピーに過ごしていたのだった。そんなある日、駐車中の車の中で男が女を一方的に暴行している場面に出くわす。一瞬関わり合いになるのはどうかと思うミスタだったが、男を車から引きずり出し、殴るのをやめさせる。

逆上した男は持っていた拳銃を発砲するが、銃弾はミスタの体の脇を掠めていくだけだった。男の仲間も同乗しており、仲間からも銃弾を受けるミスタであったが、それらも全て彼の体に命中することはなかった。ゴロツキから銃を奪ったミスタは冷静に弾丸を込め、ゆっくりと冷静にゴロツキたちの顔面に銃弾を浴びせる。彼はこのときに人生を切り開く覚悟を決めたのだった。

場面は変わり、カプリ島で発進したトラックに取り付くミスタ。トラックの上に乗っていた敵に対し、銃弾を発射する。たしかに致命傷となるはず位置に命中したはずだったが、敵は起き上がってきた。

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敵のスタンドである「クラフトワーク」の能力によって銃弾は致命傷とならなかったのだった。クラフトワークの能力は触ったものをその場所に固定する。それにより身動きが取れなくなったミスタとトラックを停止できなくなった運転手。それでもミスタは銃弾を装填し直し、敵を攻撃する。それにより敵はトラックから投げ出されるのだった。

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一方、ジョルノはミスタの状況を理解していた。クラフトワークの射程外に出ることによって体の自由を取り戻したミスタと運転手。運転手はトラックを停止させようとするが、ミスタはこのまま走り続け、港に戻るよう言うのだった。

敵は再びミスタの乗るトラックの前に立ちはだかる。クラフトワークの能力を駆使し、走行するトラックの上に再び戻ってきた敵は能力を応用し、弾丸を使い銃から発射するようにミスタを攻撃する。追い詰められたミスタは残りの弾丸が1発しかないことを敵に対し、告白する。しかしそれでもこの1発で必ず敵を倒すとも宣言してみせる。

ミスタの放った弾丸の狙いは口の中であった。あえて口の中を撃たせた敵は口の中でもクラフトワークの能力を使用し、致命傷は受けなかった。そしてもう一度弾丸を能力によって発射させようとする。しかしその弾丸にはミスタのスタンドであるピストルズが全員取り付いていた。

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発射された弾丸は、ミスタの方ではなく敵の方に向かって飛ぶ。クラフトワークによりそれを防ごうするが、弾丸は真っ二つに割れ掻い潜り、冒頭で銃弾が頭に命中した箇所に飛ぶのだった。それにより固定されていた銃弾は脳に食い込む形となり、敵は倒れた。

港に戻ったトラックの運転手は今度はミスタを探すジョルノに捕まるという不幸に見舞われるのだった。

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感想

ミスタの活躍回。やはり原作とは今回も回想が挿入される位置が違います。それぞれの仲間の本格的な活躍回の前に、そのキャラクターの回想が入るという構成にされているようですね。回想から受ける印象も原作とは違って見えます。よりかっこよく演出するために回想が加えられているようです。

今回戦った相手であるサーレーのスタンド「クラフトワーク」は汎用性が非常に高いスタンドでした。あらゆるものをその場所に固定する能力はサーレーが崖を登ったときに使ったように、いろいろな応用の仕方が考えられます。凶悪すぎる能力でもありませんし、主人公たちのメンバーに入ればもっといろいろな活躍ができそうなスタンドではあるのですが、逆に便利すぎる強すぎるという面もあったかもしれません。

ミスタは銃弾を同じ箇所に2度当てるという方法でサーレーを倒しました。この展開を作り出すためのクラフトワークの能力だったのではないかなと思います。弾丸を寸分違わぬ同じ箇所に当てるというのは、非常に高い精密性を持ったミスタのスタンドであるピストルズの能力が発揮されている展開。しかし固定されているのだから銃弾が上から当たったとしても元々の銃弾は動かないのでは?というツッコミが。こういう能力の曖昧さというのかグレーゾーン的な解釈が大きいのがジョジョかなという気もします。一応精神のエネルギーがスタンドであるということなので、精神的な揺らぎが能力にも影響を与えたという解釈ができるようです。それに固定されているものにエネルギーを溜めることができるという描写がある時点で、真に固定されているとは言えない気もします。まあクラフトワークはパワーが高いスタンドでしたから、ミスタの銃弾がもうないのを確信した時点で、そもそも銃弾を利用せず普通に殴ればいいのでは?とか思ったりもするのですが…それでも用心のため近づくのをためらったとも考えられなくはないか。弾丸を正確に捉えられない描写もありましたし、あまりに近くからの射撃であると対応するのが難しいとの判断かもしれない。

しかし3部で至近距離から発射されていた弾丸をいとも容易く摘んでいたスタープラチナはどんだけやばいスタンドなんだと思い知らされます。