かおすもにゅめんたむ

アニメ・アイドルのブログ

アニメ『RErideD 刻越えのデリダ』6話感想・考察 - シュタインズゲートっぽい展開

2018秋アニメ『RErideD 刻越えのデリダ』6話「探る者、隠す者」感想です。

前回あらすじ
デリダたちは、マージュが立ち寄ったという博物館の街・ヴァンフォートを訪れる。戦争の災禍が及び人の住まなくなった街は静まりかえっていたが、まだいくつかのインフラはかろうじて生き残っていた。博物館へと足を踏み入れたデリダは、既視感を覚える。父ジャキスと共に博物館を訪れた、幼い頃の記憶。と同時に、またもや不思議な感覚に包まれたデリダは、10年前のあのときに自分がいることに気がついて……。

第6話あらすじ


©RErideD partners

回収した映像に映っていたのはカシルだった。カシルはリビルド社の研究員だったが今はデストラクト(フリーの仕事請負人)らしい。カシルを探しに行こうとするが、グラハムが故障してしまう。ヴィドーはメカニックを探しにマユカと行動し、デリダはユーリィと空き家で待つことになる。


©RErideD partners

デリダはユーリィに時間跳躍(タイムライド)のことを告げる。ユーリィはビデオをデリダに貸して記憶を呼び起こすことに協力する。するとリビルド社に潜入した時のユーリィの暴走運転の映像から、デリダとネイサンがリビルド社の刺客から逃げる瞬間への時間跳躍が発生した。

アンジュ「パンドラの匣は開かれた。これはあなただけのもう一つの旅の始まり。

しかし過去介入しようとすると現実に戻される。今度はマージュが時間跳躍の実験をした時に跳ぶ。デリダは過去でメモを残しペンをポケットに刺す。しかしこれもアンドレイの手から逃れるような行動を起こすと現在に引き戻される。


©RErideD partners

それでも現在に戻るとユーリィが紙のメモを探しており過去介入による改変が成功したことを示していた。デリダ

  1. ジャキスが死んだのは2050年12月21日
  2. ネイサンも同日に死んだ
  3. マージュは行方不明

という3つのメモを書き、メモが書き換わるかを過去改変に成功したかどうかの指標にする。過去に遡り、アクセスキーをネイサンに渡そうとするが失敗。その後も幾度となく失敗してしまう。その後、デリダは自分の記憶にない過去へと時間跳躍する。それはデリダがマージュの誕生日に遅刻してきたときの世界線だった。

ユーリィはマージュがデリダから受け取ったアクセスキーのファイルを開いてしまったことがマージュが追われている原因だと思っており、デリダに対して申し訳なさを感じていた。そんなとき何者かが銃を突きつけユーリィを連れ去ってしまう…

感想

デリダが自分の意思で時間跳躍ができるようになりました。あぁ^~デリダがぴょんぴょんするんじゃぁ^~何度も何度も時間跳躍を繰り返してマージュやジャキスを救おうとする展開はシュタインズゲートによく似ています(監督はシュタインズゲートと同じ佐藤卓哉)。

RErideDにおける時間跳躍の設定が少しずつ分かってきました。

タイムライドは意識を過去の自分に乗り移らせることで時間を遡る。

タイムライドは記憶を鮮明に想起することで起きる現象。俺はまだ10年前の記録を昨日のように思い出せる。

作中ではトラウト理論と述べられていました。trout は鮭や鱒のことですから、鮭の遡上をイメージしているのでしょうか。そして本体が過去に行くのではなく意識のみが過去に行くようです。この場合は過去に自分が2人いるという状態にならないですが、一方で過去が一本道であれば乗り移ったときに、過去のデリダの意識がどうなっているのかという問題になります。

これを解決するためにパラレルワールド仮説が取り入れられているのでしょう。

これはタイムライドによって分岐した時間の流れだ。改変が起きたせいで過去の記憶が二つ存在しているのか?

乗り移った瞬間に違う世界に分岐すれば、この矛盾は解決できます。現在に戻ったときは分岐したパラレルワールドの世界の未来になっていると考えられるでしょう。しかしその歴史改変には制約があって

大きな改変をしようとすると歴史の修正作用によって引き戻される

となっています。ここはノヴィコフの解釈を踏襲していて、多世界解釈だけれども多世界への分岐は軽微なものしか許されないとまとめることができるでしょう。

この設定でマージュやネイサンを助けるためには何度かタイムリープをやり続けて軽微な過去改変を繰り返していくしかなさそうです。しかしながら、ヴィドーの「過去はやり直せないもんだ」という台詞が意味深で、最終的にマージュを救うことができるのかが後半に向けて焦点になりそうです。