アニメ『RErideD 刻越えのデリダ』5話感想 - 天球儀、上から見るか?横から見るか?
2018秋アニメ『RErideD 刻越えのデリダ』5話「棄てきれぬもの」感想です。
前回あらすじ
10年前にデリダが手渡したアクセスキーが原因で、マージュは誰かに追われている。姿を消したのはそのせいかもしれない。そして、追っているのは、陰謀を隠蔽したいリビルド社なのではないか。マージュ探しに同行すると言い出したユーリィの提案により、デリダたちはマージュへの手がかりを得るため、リビルド社へ潜入することに。しかし、リビルド社のある街の中心地に入るためには、ある地下道を突破しなければならず……。
第5話あらすじ
デリダはタイムライドによる過去改変が起きたのではないかと疑っていた。そんなときマージュの手がかりが見つかったと報告される。マージュはヴァンフォート近代美術館にいたらしい。美術館に向かう前に用事を済ませたいとヴィドーはいう。
ヴィドーの向かった先は警察署だった。彼は昔警察官だった。ヴィドーは何かを回収し美術館へと向かう。美術館でデリダは幼い頃父親のジャキスと美術館に出掛けた幻覚を見る。しかしデリダにはそんな記憶はなかった。
デリダ「『星の光は天然のタイムマシン』か…」
デリダは子供の自分の幻覚に吸い寄せられるように奥へと向かう。そこに殺し屋のドナが現れる。ヴィドーが囮となってデリダとユーリィを逃すが、ユーリィのカメラは壊れてしまった。
デリダは三たび幻覚を見る。それは子供のデリダが美術館で迷子になって監視室に入ってしまった記憶だった。監視室からマージュの映っているデータをコピーするが、デリダはまだ行くところがあると歩を進める。そこはオートマタのプロトタイプの展示室だった。
デリダは父の開発したプロトタイプの披露セレモニーのときに連れられて美術館を訪れていた。そしてなぜこんな大事な記憶をなくしてしまったのか自問する。するとそこにアンジュが現れる。
アンジュ「すれ違った思い…交わらなかった二人の時間…繋ぎ直せるなら…」
デリダはマージュの誕生日の翌日父親にアポイントを取った時に時間跳躍していた。デリダは過去の失敗を取り戻すように、ジャキスに一緒に逃げるように説得する。しかしジャキスは自分にはDZを生み出した責任があるとデリダだけ逃げるようにいう。デリダはジャキスを掴もうとするが、空を切る。そしてデリダは10年後へと戻っていた。
すると壊れたはずのカメラが元に戻っていた。そこにドナが襲撃してくる。警察犬ロボのおかげで何とか助かるデリダとユーリィ。ヴィドーはドナを退け、グラハムに戻る。回収した映像にはマージュと話す男が映っていた。デリダによるとそれはカシルらしい。
感想
再び過去改変が起きました。今回は幻覚だけでなく実際にデリダが過去に跳んで、過去に介入するというシーンもありました(本当に過去介入があったのか分かりませんが)。しかし未来は大きく変えられませんでした。まあこれはSFでも良くあることで、ノヴィコフの解釈でも過去を大きく改変する出来事は起こせないとされていますし、何か起こしても歴史は修復されて元の世界と遜色ない世界になりうるという説明がされることがあります*1。
今回はデリダの過去介入によって、ユーリィのビデオが直りましたので『RErideD』の世界観は修復説が近いですかね。ただ、この因果関係がよく分からないのが少し残念。ここが後々分かるとめちゃくちゃ面白くなりそうです。あとデリダが「また跳んだのか?」と言ったところはなんか変じゃないか?今まで一回でも跳んだことがあるのか?第4話での過去改変のことかもしれませんが。
ドナがヴィドー1人だけにめちゃくちゃ手間取ってるのは、これ本当に優秀な殺し屋なんでしょうか。後継者不足により、この世界の殺し屋の数が少なすぎてドナですら優秀扱いされてるのが真相な気がしてなりません。ドナが本当に優秀だった場合*2は、ヴィドーが最強ボディーガードになり、絶対に殺す殺し屋vs絶対に守るボディーガードのような矛盾の話になってきました。
そしてカシルって誰やねん。