かおすもにゅめんたむ

アニメ・アイドルのブログ

アニメ『人外さんの嫁』感想 - 時間を贅沢に使った5分アニメ

2018秋アニメ『人外さんの嫁』感想です。最初は5分アニメなので感想を書かないでおこうかと思ったのですが、ちょっと面白かったので書きたいと思います。

※ 5話追記しました(10/31)
※ 4話追記しました(10/24)
※ 3話追記しました(10/18)

イントロダクション
ごくごく普通の男子高校生・日ノ輪泊は、ある日担任の先生に呼び出され、不思議な生き物「カネノギさん」の結婚相手に決まったと告げられる。戸惑いながらも婚姻届を出した二人だが、新婚生活は案外幸せいっぱいで…!?ふわふわもふもふ人外さん×男子高校生のあまーい新婚生活、スタート!

スタッフ
原作:八坂アキヲ・相川有 / 総監督・音響監督:ひらさわひさよし / チーフ演出:柴田匠 / シリーズ構成・脚本:WORDS in STEREO / キャラクターデザイン:伊集院いづろ / プロップデザイン:瀧澤茉夕 / 美術監督・美術設定:青山央和 / 色彩設計・色指定・仕上検査:入江千尋 / 撮影監督:林幸司 / オフライン編集:櫻井崇 / 音楽:宮原康平 / 音楽制作:MAGES. / 音楽プロデューサー:高井麗 / チーフプロデューサー:熊谷拓登 / プロデューサー:本間由香里、齋藤宙央、関家一樹、長澤秀尚、市井美帆、下里悟 / アニメーションプロデューサー:藤川仁志 / アニメーション制作 - サエッタ / 製作:人外さんの嫁製作委員会
キャスト
日ノ輪泊:山下大輝 / 火鞍川曽良河西健吾 / 木齋橋壱屋:八代拓 / 土清世徹司:白井悠介 / 六・七:新井里美 / 担任:森谷里美

第5話「溺れる日々」感想

あらすじ
カネノギさんとお風呂に入ったけどなんか恥ずかしくなって逃げちゃった。

感想
カネノギさんは嫁にお世話ばかりしてもらってるけど、カネノギさんは嫁に何もしてあげないのか?亭主関白というか旧態依然とした家父長制が蔓延る世界観だな。毎日ご飯を作らせ、背中を流させ、あまつさえドライヤーまで掛けてあげないといけないとは。最近の男女平等というポリティカルコレクトネスの流れからは問題になりそうな描写である。

だから普通に『人外さんはペット』にすりゃいいのに。なんかタイトルのインパクトだけでろくに考えもせずに書いた作品という感じです。

第4話「転校生と嫁」感想

あらすじ
ツキツカという人外さんが転校してくる。その嫁は彼に一目惚れした木齋橋壱屋だった。

感想
カネノギさん食べないのに料理作るの勿体なさすぎるだろ。ちなみに何食べてるのかと思って原作読んだらコンクリートと鉄骨らしいです。やべーな。ツキツカとの結婚は人間から人外さんへの求婚だったので、他の2組よりも良かった。しかしツキツカは学校通えるのにカネノギさんは学校通えないのは、人外さんの中にもカースト制度みたいのがあるんですかね。

えーカネノギの嫁?学校も通えない底辺でしょ?かわいそ。私の旦那は学校も通ってちゃんと知識もあるし結婚してよかったわーみたいなママ友のマウント合戦みたいなのがあるのかなあ。

第3話「クラスメイトと嫁」感想

あらすじ
ラブラブで学校まで付いてくるカネノギさん。友人の火鞍川曽良も人外さんであるフワ井の嫁だった。

感想
旦那がなんで学校まで付いてくるんだ。家で料理とかして待ってりゃいいのに。結局、結婚とかいいつつもペットでしかないんだよなあ。性交渉もないし。タイトルは「人外さんはペット」にすれば分かるのに、「人外さんの嫁」という釣りタイトルをつけるのは不誠実だと思う。

フワ井もハゲを馬鹿にするというナチュラルな差別意識だし、人権というものがこのアニメにはない

第2話「入籍しました」感想

あらすじ
日ノ輪泊は人外さんと結婚した。人外さんは噛み付く癖がある。嬉しい時は甘噛み。

感想
人外さんが結婚したいと思った相手と強制的に結婚できるってものすごい差別社会じゃないか?このアニメ(原作は漫画)はむしろ人外さんとの両思いになるまでの恋愛を描けばよかったと思う。それを描くことで現実世界にもある普通な人と普通じゃない人の恋愛を間接的に描くこともできたのに。そこを強制結婚で済ませてしまうのってめちゃくちゃもったいない気がする。単なる人外さんを見世物にしたコメディにしか見えない

元々原作が4コマだからか、1つの話をぶつ切りでぶち込んでアイキャッチを間に挟んで話を進めていく演出が使われている。しかしこのアイキャッチのテンポが悪い。まあ1話からテンポが悪いんで、そういうアニメなんでしょうが。ほのぼのした感じを演出でも出そうとしているのかもしれません。

第1話「人外さんの嫁」感想

あらすじ
男子高校生の日ノ輪泊が授業を受けていると、担任に放送で呼び出しを食らって結婚しろと言われた。

感想
「人外さんの嫁」っていうタイトルなので、主人公は男っぽい女かと思ってたら、普通に男でした。つまり原理主義派ケモナー腐女子というとてもニッチな嗜好を持った方向けのアニメというわけですね。まあよく考えてみると、主人公が女でオスの人外さんとイチャイチャする方が、男オタ女オタ両方によっぽどニッチな領域かもしれませんが。

しかし1話は笑ってしまいました。オープニング始まったなと思ったらアニメが終わっていました。な…何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった…まあ5分アニメだとは知っていたのでOP流れた後に「カネノギさん」が出てくるのかと思ったら、それも出てこない。唯一エンディングで出てくるのみです。これもう半分エンディングテーマHi!Superbの「Happy Life Spectacle」のMVだろ

Happy Life Spectacle(特装盤)

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イントロダクションで言えば「ごくごく普通の男子高校生・日ノ輪泊は、ある日担任の先生に呼び出され」ここまでが1話です。時間の使い方が贅沢というかなんというか…最初の登校シーンいらんだろ。最近は5分アニメに出来るだけ話を詰め込むてーきゅう方式」が流行りだと思うんですが、それに一石を投じるアニメでした。まるでM-1グランプリの手数勝負全盛期にスリムクラブが出てきたような衝撃です。

とはいうものの構成上、第1話で人外さんと結婚するところまでやった方がいいのは明らかだと思います。これで来週に続くをされるとぶん投げたくなります。