かおすもにゅめんたむ

アニメ・アイドルのブログ

アニメ『色づく世界の明日から』3話感想 - 瞳美の感情の変化がいまいち分からない

2018秋アニメ『色づく世界の明日から』第3話「No Rain, No Rainbow」感想です。

前回あらすじ
唯翔が描いていた絵を見て、一瞬、色の溢れる世界を取り戻した瞳美。海外留学中だという琥珀の実家に、身を寄せることになった彼女は、琥珀の両親に押し切られるようにして、近くの南ヶ丘高校に転入することになる。嫌々ながら通い始めた学校で、若い頃の祖母の意外な一面を知ることになる瞳美。さらに彼女は、自分が魔法使いだと証明するために、生徒たちの前で魔法を披露することになる。

第3話あらすじ

新入生を対象に、部活に体験入部する「クラブ活動紹介」が始まった。瞳美は胡桃とあさぎに写真美術部に見学に来ないかと誘われる。瞳美は色が見えないのに…と思うものの、唯翔と交わしたまた魔法を見せるという約束を思い出す。

瞳美は曽祖母の瑠璃に魔法を教えて欲しいと頼む。コップを持ち上げる魔法を試してみろと言われるが上手くいかない。そこで瑠璃はポポッキーをステッキにするようアドバイスし、少しコップを持ち上げることができた。ご褒美にポポッキー一本を貰う。

瞳美「あれ…餌付けされてる?

クラブ活動紹介では瞳美は写真美術部を訪れる。白黒の展示場で、色鮮やかに一隅を照らすのは唯翔の描いた絵だった。思わず目を奪われる瞳美に唯翔が話しかける。そして彼に促されるまま絵筆を手に取る瞳美。

完成したのは前衛芸術のような色使いの絵だった。そこみ写真部のメンバーが帰ってきて、瞳美を他クラブの撮影に招く。しかしながら撮影会の途中で、将が先生に演劇部の方の撮影に呼ばれてしまう。あさぎが撮影役、胡桃を司会に指名するが、写真のモデルがいなくなってしまった。

そこで胡桃は瞳美に目をつける。司会もモデルも無理だと断る瞳美だったが、唯翔にいい経験になると説得されて渋々頷く。撮影が始まったら水色の星砂を撒いてほしいと頼まれた瞳美だったが、色が見えない彼女は誤ってピンクの星砂を手に取ってしまう。

ピンクの星砂は雪を降らせる魔法だったが、瞳美は水の上を歩けていた。不思議に思う胡桃だったが、瞳美にそのことを告げると集中力の切れた瞳美は水に落下する。瞳美は自分の魔法で歩いていたのだ。

部室でジャージに着替えた瞳美を唯翔が出迎える。唯翔は瞳美が色を見えないことに気付きつつあった。瞳美は誰にも言わないでほしいと言い、色を思い出させてくれた唯翔に感謝を告げて立ち去る。

翌日、瞳美は写真美術部のメンバーを避けてしまうが、しっかり伝えようと部室を訪れる。部員は罰としてプール掃除をやらされていた。瞳美もそれに参加する。唯翔は将の写真はモノクロだから、瞳美にもできるんじゃないかと言うと、瞳美は入部を決意する。

そして琥珀が留学から帰ってくる。

感想

青春アニメというか恋愛アニメというか、そういうところ目指しているんだと思うのですが、瞳美の感情の変化があまり描かれていないところが一番気になります。首を傾げた1つは写真美術部員を瞳美が避けたのは色が見えないことを知られたくないからとか、迷惑かけた申し訳なさで顔を合わせたくないからというのもあると思いますが、ここからなぜすぐ美術部に「ちゃんと話をしなきゃダメ」と思ったのか、その感情の変化が分かりません。

他にもプール掃除を手伝う心境になったところや、最も気になるのはモノクロ写真なら瞳美が撮れるんじゃないかと唯翔に言われて食い気味に入部すると宣言した部分です。写真美術部に入りたかったけど色が見えないから諦めてたというのなら、そういう描き方をしないとダメですが、見てて瞳美がそう感じている様子があまり感じられませんでした。押しの強い部員になあなあで流されてここまで来た印象が強く、瞳美から部員になりたいという思いは特に感じませんでした。

唯翔に淡い恋心を抱いていることは魔法の練習をしていることや唯翔に頼まれてモデルを引き受けたことから分かりますが、強い恋心ではないと思います。そうだったら食い気味の返事はおかしいし、少し間があって入部すると言うのなら分かるのですが。わたしはてっきり、瞳美が屋上に逃げたとき唯翔がいて、そこで勧誘されるのかと思ったのですが…。靴下脱ぐシーン描きたかっただけじゃないかと*1。そこはフェティッシュでいいのですが…

それに唯翔は色が見えないことを誰にも言うなと言われて、モノクロ写真なら瞳美にもできるってほぼ言ってるようなもんじゃないですかね?それとも部員はもう気付いているということなんでしょうか。そういうところも描かれていないので、はてなと思ってしまいます。感情が分からんのは『やがて君になる』も同じですが、あれはちょっと特殊な人種の分からなさに起因するもので、感情の変化は丁寧に描かれています。それと比べると少し雑だなあと感じます。

よくギャグ漫画で、崖から足を踏み出したことに気付かず空中を歩いていて、自分が空中を歩いていることに気付いたら落ちるという描写がありますが、それを魔法で再現していたところは面白かったです。余談ですが、わたしが幼稚園児くらいの頃、本当に意識してないと落ちないのかと思ってベッドの下に布団を敷いて何度か試してみましたが落ちました。

*1:まあそれよりも仲違いの雨から仲直りの虹のためのプール掃除でしょう