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アニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』1話感想 - サムゲタンで涙を見た作者による青春ファンタジー

アニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』1話「先輩はバニーガール」感想です。

イントロダクション

思春期症候群ー不安定な精神状態によって引き起こされるとネットで噂の不思議現象。梓川咲太、高校2年生。江ノ島からもほど近いとある高校に通う彼は、この年、様々な”思春期症候群”を引き起こした少女たちと出会う。たとえばそれは図書館で出会った野生のバニーガール。彼女の正体は、高校の上級生にして活動休止中の女優、桜島麻衣先輩。魅惑的な彼女の姿は、何故か周囲の人間の目には映っていなかった。彼女はなぜ見えなくなってしまうのかー。謎の解決に乗り出した咲太は、麻衣と過ごす時間の中で、彼女の秘める想いを知り……。空と海が輝く街で心揺れる少女達との不思議な物語が始まる。

スタッフ

原作:鴨志田 一(電撃文庫刊 「『青春ブタ野郎』シリーズ」) / 原作イラスト:溝口ケージ / 監督:増井壮一  / 構成・脚本:横谷昌宏  / キャラクターデザイン:田村里美 / 総作画監督:田村里美/髙田 晃 / 助監督:いわたかずや  / ブロップデザイン:髙田 晃  / 美術設定:藤井一志  / 美術監督渋谷幸弘 / 色彩設計:横田明日香  / 3D監督:野間裕介/唐澤祐人  / 撮影監督:関谷能弘  / 2Dワークス・特殊効果:内海紗耶 / 編集:三嶋章紀  / 音響監督:岩浪美和  / 音楽:fox capture plan/  制作:CloverWorks / 製作:青ブタ Project

スタッフ

梓川咲太:石川界人  / 桜島麻衣:瀬戸麻沙美 / 古賀朋絵:東山奈央  / 双葉理央:種﨑敦美  / 豊浜のどか:内田真礼  / 梓川かえで:久保ユリカ / 牧之原翔子:水瀬いのり

あらすじ

5月6日、図書館にて梓川咲太は謎のバニーガールを見る。しかしその姿は咲太以外の目には映っていなかった。その正体は、同じ高校に通う桜島麻衣という上級生。彼女は自分に関わるなと言う。桜島麻衣は活動休止中の女優であった。

彼女は学校内で浮いた存在。咲太もとある事情で同じく浮いた存在。後日、学校の帰りの駅で麻衣と出会う咲太。咲太の事情は上級生を病院送りにしたという噂だった。噂を真に受けた空気と戦うなんてバカバカしいと咲太は言う。

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自分が周囲の人間に見えなくなるという怪現象が起こっていることを話す麻衣。この現象を確かめるためバニーガールの格好をしていると言う。

この現象は思春期症候群、そう呼ばれていた。発現の仕方は心の声が聞こえる、人格が入れ替わるなど様々である。これについて話す2人は咲太の家にたどり着く。妹がこの思春期症候群を発症しているというのが咲太がこの現象を知っていた理由だった。

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空気を演じているのが、発症の理由であると咲太は言う。芸能界に戻ればいいと言う咲太に麻衣は憤る。それ以来、彼女は学校に来なくなった。しかし、学校に来なくなったのではなく、誰にも観測できなくなったのだと咲太は双葉理央との会話から気付く。

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家の前でうずくまる麻衣を見つける咲太。彼女は一週間前から誰にも見えなくなってしまったと言う。

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感想

さくら荘のペットな彼女』の作者である鴨志田一が紡ぐ青春ファンタジー。サムゲ荘という名で呼ばれることもある作品でしたが、作者には罪はなく災難でした。今作は同じく非がないにも関わらず、作者は痛い目を見た『ココロコネクト』と似た印象を受けます。日常に少し不思議な現象が混じってくるという点が共通です。『サクラダリセット』にも似ているかも。主人公の声優も石川界人で同じ。今作は、映画化も決定しているようです。アニメ放送前に劇場化が発表されているラノベ作品は珍しい。

声優が瀬戸麻沙美で比較的高身長でバニーガールという私にはピンポイントで刺さりまくるヒロイン。種崎敦美が演じる白衣を着た眼鏡のヒロインも私にはピンズドです。こういうのが一番好きかもしれない。ヒロインに魅力が感じられるとやはり視聴意欲が違いますね。髪色が地味目でキャラの見分けがややつきにくいのが難点か。

最近は異世界モノのラノベ作品ばかりで忘れていましたが、このクサすぎる台詞回しが昔ながらのスタンダードなラノベだなと思わせてくれる。そしてまーたシュレディンガーの猫が出てきました。本当にラノベ、ひいてはオタクはシュレディンガーの猫好きだな。むせ返るような青春とラノベの匂いが感じられる一作でした。