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アニメ『風が強く吹いている』1話感想 - 箱根駅伝を舞台にした女性向けと思われるスポ根アニメ

秋アニメ『風が強く吹いている』1話感想です。

イントロダクション

夜。逃げるように街を駆け抜ける蔵原走(くらはらかける)。
その横に、不意に自転車が走り込んで来る。
見知らぬ男が、走に向かって問いかける。

「なあ!走るの好きか!」

男の名は清瀬灰二(きよせはいじ)。
走は、灰二に導かれるまま、竹青荘という古びたアパートに辿り着く。
そこに暮らす個性豊かな9名の住人。
最後の空室を勧められ、戸惑いながらも、押し切られていく走。
まさか自分が、『10人目の男』だとは、夢にも思っていなかった…。

スタッフ

監督:野村和也 / シリーズ構成・脚本:喜安浩平 / キャラクターデザイン:千葉崇洋 /  キーアニメーター:高橋英樹 向田 隆 / 音響監督:菊田浩巳 / 音楽:林ゆうき / アニメーション制作:Production I.G / 企画協力:新潮社 / 原作:三浦しをん『風が強く吹いている』(新潮文庫刊)

キャスト

蔵原 走 [カケル]:大塚剛央 清瀬 灰二 [ハイジ]:豊永利行 / 杉山 高志 [神童]:内山昂輝 / 柏崎 茜 [王子]:入野自由 / 城太郎 [ジョータ]:榎木淳弥 / 城 次郎 [ジョージ]:上村祐翔 / 岩倉 雪彦 [ユキ]:興津和幸 / ムサ・カマラ [ムサ]:株元英彰 / 坂口 洋平 [キング]:北沢 力 / 平田 彰宏 [ニコチャン]:星野貴紀

あらすじ

蔵原走は夜の街を逃げていた。不意に並走してくる自転車に乗る男の名は清瀬灰二。彼に導かれるまま、古びたアパートである竹清荘に転がり込むことになった走は、そこに暮らす個性の強い面々に驚く。灰二によって彼らが竹清荘へと集められたのには理由があった。それは箱根駅伝へと出場するため。走の歓迎会にて灰二の真意が明かされると、竹清荘の面々はそんな話は聞いてない!と突っぱねるが、灰二は破格の条件である清竹荘への入寮届が入部届だと言う。

清竹荘の真実が明かされた翌日、朝の街を駆ける走。公園には灰二がいた。灰二は高校時代に大きな怪我を負い、最近まで自由に走ることはできなかったと走に告げる。そして灰二は走の高校時代のことも知っているようであった。

感想

まず脚本を書いているのが、皆城総士海堂薫、幕ノ内一歩などを演じていたことで知られる声優の喜安浩平なことに驚きました。実写映画『桐島、部活やめるってよ』でも脚本を担当されており、その筋では知られた存在になっていることを恥ずかしながら今まで知りませんでした。そのような活躍をされていたと今回知れたのは意外な収穫。もはや声優というよりは脚本家ですね。

内容は箱根駅伝を舞台にした部活動モノということで、放送局は当然日テレ以外ありえません。原作においての主人公たちの大学のモデルは上武大学らしい。余談ですがこの作品は実写映画版も存在します。しかしながら主演俳優(小出恵介)が問題を起こして表舞台から姿を消す形になっており、現在では放送するのは難しい曰くつきな作品。『風が強く吹いている』に限らず、最近は同じ原作をアニメや実写映画、実写ドラマで使い回すというのが多く見られますが、業界的にそんなことばかりで大丈夫なのかと思うことがあります。

今作はキャラクターが『ハイキュー!!』と似ていますが、アニメ制作は同じくProduction I.G であり、当然デザインしているスタッフも同じです。男性キャラが多数登場するスポーツ作品は、女性向けの鉄板ですので、今作もそこを狙っているのはわかりやすい。男性視聴者である私からすると、やたらと多く挿入される風呂シーンがくどいと感じました

しかしながらアニメ自体のクオリティはかなり高いです。作品自体は非常に高い評価を受けている原作ですし、期待できるのではないでしょうか。女性向け作品も飽和してきていると感じますが、この作品が今のアニメ界でどこまで戦えるのか。

風が強く吹いている (新潮文庫)

風が強く吹いている (新潮文庫)