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2018年の流行語大賞の大賞とノミネートを予想する - 受賞のための傾向と対策

毎年年末になると話題になる『ユーキャン新語・流行語大賞』ですが、2018年のノミネートおよび大賞を2018年を振り返りながら予想したいと思う。流行語大賞は流行った言葉を羅列するばかりだと、なかなか当たらない。そこで近年、流行語大賞を受賞した言葉の傾向をベースにして、2018年の流行語大賞を予想したい。

内容追記しました(11/4)

流行語大賞の傾向と対策

まず過去10年間の流行語大賞を振り返ってみると

2008 グー!
アラフォー
2009 政権交代
2010 ゲゲゲの〜
2011 なでしこジャパン
2012 ワイルドだろぉ
2013 今でしょ!
お・も・て・な・し
じぇじぇじぇ
倍返し
2014 ダメよ〜ダメダメ
集団的自衛権
2015 爆買い
トリプルスリー
2016 神ってる
2017 インスタ映え
忖度

お笑いが過去10年で3回、スポーツ関連が4回(東京オリンピック誘致のおもてなしを含む)、政治関連が3回、ドラマ関連が3年(4回)となっている。2015年と2016年は不自然な野球2連続になっているが、これは選考委員が野球ファンだったという理由のためだろうと推測している。また現政権に批判的な言葉もノミネートされやすく、それも選考委員の政治的思想が反映されている結果だろうと考えられる。ということで、選考委員は誰かというのが問題になるが、現在(2017年)は

となっている。2018年も大きく変わることはないだろう。基本的にテレビメディアの発信語ばかりがノミネートする

また流行った時期も問題となる。基本的に年末に選ばれるので、上半期に流行った言葉は印象が弱くなって選ばれにくい。たとえば2017年の8.6秒バズーカーによる「ラッスンゴレライ」は一瞬めちゃくちゃ流行ったが、数ヶ月で消えたので大賞どころかノミネートすら出来なかった。最後に、授賞式に受賞者が来れるかどうかという最大の条件がある。2015年まで選考委員を務めた鳥越俊太郎は次のように語っている。

トップ10は来なくてもいいんですけど、大賞についてはやっぱり(受賞者が欠席だと)盛り上がらないですよね...

と話している。ということで、受賞者が来れないものはほぼ受賞出来ない。

では、2018年の流行語大賞のノミネートとなりそうな言葉を見ていきたい。

ノミネートの予想

ノミネートは50語だが、そんなに思いつかないので半分の25語を挙げる。

最初の14語は後述の流行語大賞の候補予想で挙げた語句であり、そこで詳しく述べる。おっさんずラブテレビ朝日の深夜ドラマで男性同士の恋愛を描いている。安室ロスは今年引退した歌手の安室奈美恵さんを惜しむこと。カメラを止めるな!指原莉乃さんが大絶賛して全国上映もされるようになった低予算映画。おばたのおじいさんスーパーボランティアは行方不明の男児を救出して一躍時の人になった尾畑春夫さん。マイクロプラスチックは、環境汚染が問題となっている微小なプラスチック片。ストローなどの廃止が相次いだ。

新しい地図は元SMAP香取慎吾、草彅剛、稲垣吾郎が発足した新プロジェクト。万引き家族是枝裕和監督がカンヌ国際映画祭パルム・ドール賞を受賞した映画。生産性杉田水脈議員がLGBTに対して言った言葉「生産性がない」から。涙活は積極的に涙を流してストレス解消をすること。甲斐キャノン日本シリーズでキャッチャーの甲斐拓也選手が盗塁を阻止しまくったことから名付けられた。

2018流行語大賞の候補予想

そだねーもぐもぐタイム

2018平昌オリンピックでの快進撃で銅メダルを獲得した日本カーリング女子。ゲーム中の「そだねー」という北見弁が話題となった。その後、「そだねー」を六花亭というお菓子会社が商標登録する事態まで現れたりして、オリンピック外でも話題が持続した。「そだねー」は日常的に使いやすい言葉であり、(今使っている人は少ないかもしれないが)人口に膾炙しやすい。

またゲーム中のおやつタイムである「もぐもぐタイム」もノミネートの可能性が高い。カーリング女子のメンバーがお菓子を食べる様子が可愛いと話題になった。しかしながら、2月のできごとであり、流行語大賞には不利である冬季オリンピック関連の言葉で大賞受賞が少ないのはこれに因るものだろう。

億り人


仮想通貨もブームになった。仮想通貨で億以上のお金を稼いだ人を億り人と名付けて神格化し、仮想通貨に人々を駆り立てた。現在は一時期の価値の1/3から1/20となり、かなり下火となっている仮想通貨だが、コインチェックネム流出騒動もあり、一時期は連日ニュースで報道された。「爆買い」などの経済用語も流行語大賞の最近の傾向にあるが、仮想通貨がブロックチェーン技術を利用したネットの産物であるため、選考委員が大賞に選ぶ確率は低い。

大迫半端ないって

2018年6月に開催されたFIFAワールドカップロシア大会の日本vsコロンビア戦での日本の劇的勝利で一気に注目されたのが「大迫半端ないって」だ。元々は10年前の高校サッカーで大迫率いる鹿児島城西滝川第二に勝利したときに、滝川第二のキャプテンである中西隆裕の言葉

大迫、ハンパないって!あいつハンパないって!後ろ向きのボール、めっちゃトラップするもん。そんなんできひんやん、普通

と号泣したのがキッカケの言葉だ。

コロンビア戦で大活躍した大迫勇也選手だったが、その後は鳴りを潜め、乾貴士選手が注目されたときも「乾、半端ないって」とモジられて使われた。その後もスポーツ選手が活躍するとしばしば、半端ないが使われることがあり流行語大賞有力候補の1つだろう。10年越しの流行語大賞受賞となるかが見ものだが、授賞式には大迫勇也が来るのか中西隆裕が来るのか分からない。

その後、男子マラソン大迫傑選手が日本新記録を塗り替え、大迫半端ないってが再び注目された。

ひょっこりはん(ひょっこり)

お笑いからはひょっこりはんが一番8月時点ではブレイクしていると思う。ひょっこりはんはその年のブレイク芸人を決めると言っても過言ではない元日の「おもしろ荘スペシャル」に登場して一躍スターとなったが、これまでのブルゾンちえみ「35億」(受賞逃す)や日本エレキテル連合の「ダメよーダメダメ」に比べて些かワードの強さが弱いのも否めない。ノミネートはあっても大賞はないのではないか

「おもしろ荘」からは完熟フレッシュも活躍しているが、こちらは決め台詞がないので受賞は難しい。ただお笑い芸人は、流行語大賞を受賞すると一発屋になって消えるというジンクスがあるので受賞しない方がいいかもしれない。

オオタニサン

選考委員は野球が好きなので、今年もねじ込んでくる可能性がある。野球で最も流行語となっているのはオオタニサンだろう。MLBロサンゼルス・エンゼルス所属の大谷翔平選手が、ホームランを打った際に実況者が「オオタニサン」と叫んだのが由来である。大谷選手は11月現在、投手として4勝、打者としては22本の本塁打をあげ八面六臂の大活躍である。惜しくもシーズン途中に怪我をしてしまい、投手としての登板はなくなってしまったがこれからの活躍も期待だ。

悪質タックル

日本大学悪質タックルも問題となった。最初はタックルを行なった選手が批判の対象となったが、その選手が記者会見を開き、内田監督や井上コーチ陣のパワハラを訴え、日本大学の体質、責任が問われた。その後さまざまなパワハラ問題が出現するきっかけにもなり、連日マスコミで報道されるなど話題にもなったが、これも授賞式に誰も来れないので大賞受賞はあり得ない

ちなみに監督とコーチがタックルを選手にやらせるときに言った言葉「やらなきゃ意味ないよ」は選考委員の1人でもあるやくみつる氏がテレビ番組で推していた。まあテレビで言うくらいだから、これも受賞はあり得ないだろう。

雑草軍団

第100回の記念すべき夏の甲子園大会に決勝まで進んだ秋田県代表の金足農業高校の野球部に付けられた愛称が雑草軍団である。秋田県は第1回以来103年ぶりの決勝進出であり、さらに公立校ということもあり、優勝した大阪桐蔭は完全に空気になってしまった。一時期は熱中症などが問題となった甲子園だったが、大きな盛り上がりで幕を閉じた。

エースの吉田輝星投手の好投が印象的で、汗を流す高校生は選考委員も大好きな類だろう。ただ優勝できなかったのは残念だし、金足農業を象徴づけるこれといった言葉があまり存在しないのも事実であり、大賞受賞には弱いか。

パワハラ

6月時点では日大の悪質タックル問題による内田監督と井上コーチと女子レスリングの伊調馨選手に対する栄強化本部長のパワハラが問題になっていたが、その後ボクシングの山根会長の「奈良判定」や、体操の速見コーチの選手に対する暴力、そして体操協会の塚原夫妻の宮川選手に対するパワハラも問題になった。

ただ塚原夫妻のパワハラは、現在ほぼなかったのではないかというのが世間の情勢であり、告発した宮川選手と速見コーチが一転して窮地に立たされている。その後も細かいパワハラ告発が相次ぎ、権力闘争の道具にされているのでは、という指摘もある。過去にはセクシャルハラスメント(1989年)が大賞受賞、マタハラ(2014年)がトップテンに入っている。かなり有望な言葉でないだろうか?

ボーッと生きてんじゃねーよ!

NHKの番組「チコちゃんに叱られる!」で5歳のチコちゃんの決め台詞。チコちゃんが生活に関する素朴な疑問をナインティナイン岡村隆史らに尋ね、答えられないと「ボーッと生きてんじゃねーよ!」と怒られる。可愛いチコちゃんとCVの木村祐一の毒舌がアンバランスで癖になる番組で今年話題となった。ただNHKの一番組であり、かつて大賞を受賞した「じぇじぇじぇ」や「倍返し」までの日本中を巻き込んだ盛り上がりはなく、大賞を狙うのには厳しいだろう。

改ざん

最も話題になったのは、森友学園問題により財務省が決済文書を国会答弁と整合性を取るために改ざんした公文書改ざん問題だが、それ以外でも社会で改ざんが相次いだ。三菱マテリアルやクボタなど企業の検査結果の改ざんが相次ぎ、さらにはスルガ銀行が1兆円の不適切融資を行い、書類を改ざんしていた。

ダサかっこいい

DA PUMPの『USA』が今年最も流行った楽曲だ。シュートダンスと呼ばれる動きを取り入れつつも、MVでは「アメリカ」をカタカナで画面ドアップに映すという絶妙なダサさが、ダサかっこいいとされて若者の間で大流行した。YouTubeではチョコレートプラネット発祥のUSAゲームが流行った。私にとってDA PUMPといえばifなのだが、16年後にもう一回大ヒットを飛ばす才能はすごい。『USA』のMVはすでに1億回再生されている。

流行語大賞の予想

11月時点では、男子マラソンの大迫選手の後押しもあり、半端ないってが優勢か。次点はパワハラそだねーあたりが可能性があるかもしれない。