かおすもにゅめんたむ

アニメ・アイドルのブログ

アニメ『邪神ちゃんドロップキック』11話(最終回)感想 - 人間と悪魔がお互いを認め合う真の共生がここにある

2018夏アニメ『邪神ちゃんドロップキック』最終回(11話)感想です。

あらすじ

1本目

邪神ちゃんのドロップキックを避けられず、反撃もしないゆりね。様子がおかしいと思っていたらゆりねは風邪をひいていた。焦って急いで布団をひいたり冷えピタシートを貼ってあげる邪神ちゃんだが、よく考えるとゆりねが死んだら魔界に帰れることに気付き、このまま放っておこうと外出する。

しかし途中で思い直し、メデューサとミノスを呼び寄せてゆりねの面倒を見てあげる邪神ちゃん。
ミノス「しっかし邪神ちゃんがゆりねちゃんを助けるとはなあ
メデューサだからいつも言ってるでしょー。邪神ちゃんは根が優しいって
邪神ちゃん「もしゆりねを放ったらかして何かあったら、私がお前らに軽蔑されるだろ…魔界には帰りたいけど、私は、お前らを失うほうが困るんですの
ミノス「とか言いながら本当はゆりねちゃんのことが心配だったくせにー


ミノスとメデューサが帰ってから、ゆりねの枕元で邪神ちゃんオリジナルソングの神保町哀歌を歌う邪神ちゃん。起きたゆりねに「ありがとうね」と感謝されて照れる邪神ちゃんだった。

2本目

100年をたったと言える悪魔にゆりねは人間は精々実際に体験できるのは80年程度で、悪魔が羨ましいという。しかしミノスメデューサ邪神ちゃんは人間の素晴らしさを説くのだった。
ミノス「でもさ人間っていうのはその短い命を有効に生きて、次の世代に繋いで今があるんだろ?すげーよ人間は!私らよりずっと短命なのにさ。ダラダラと何万年も生きてりゃいいってもんでもないよ。
メデューサうん。だから私は人間を尊敬してるし好きなの。人間は破壊もするけど、それ以上にいろいろなものを創造する力があるのがすごいところなの。
邪神ちゃん「私は人間大嫌いですのー。でも人間界は好きですの。楽しいものはたくさんあるし、美味しいものもたくさんあるから。

3本目


花見に誘うが悪魔と花見なんかできないと断るぺこらだったが、お弁当につられて結局参加。会場に行ってみると邪神ちゃんがサンドイッチを机に隠した罰でスマホやゲームなしで66時間場所取りの刑をしていた。花見をしていると橘めいに見つかり、またたじたじになる邪神ちゃんだった。

めいは飲むと泣き上戸になる人だった。暗くなるのでメデューサがめいを連れ出すと、そこに肉まんを売りにきたぽぽろんがやってくる。花見に誘うミノスとゆりねだったが、ぽぽろんは悪魔や人間と仲良くするなんてバカみたいと突っ撥ねるのだった。

感想


最終回です。最後は邪神ちゃんが木に引っかかった風船を掴んだら宇宙にまで連れていかれて、今までの登場人物を振り返りながら宇宙でドロップキックというシーンで終わりました。

1本目

いい話ですね。何回も言いますが、日頃憎み合っててもなんだかんだ仲がいいという関係が私は大好物です。邪神ちゃんなら絶対に見捨てないという気持ちで見ていましたので、それはこの最終話に至るまでの邪神ちゃんのキャラ作りが上手かったためでしょう。邪神ちゃんのツンデレも良かったです。

2本目

ここはなんかちょっと説明口調すぎなのは否めませんでしたが、中身はいいことを言っています。ただ大きな問題があるのは、私が次の世代に繋げそうもないことで、あまりにも悲しいところです。

3本目

私はこの話の意図がよく分からなかったのですが、最終話でぽぽろんをこれだけ悪者にする意味があったのでしょうか?ここは素直に一回突っ撥ねても、最後は花見に参加するところを描いたほうがよかったと思います。1本目と2本目が最終回らしい温かい話で良かっただけに、この話が冷たく感じます。

もっと言えば、最後も邪神ちゃんがパン屋でイタズラしまくるのですけど、『邪神ちゃんドロップキック』らしいと言えばらしいですが、ちょっと拍子抜けした感じがありました。「こち亀」で言えば部長の「おい!両津のバカはどこだ!」で終わるようなもので意図は分かるのですが、200巻続いた漫画の最終話ならともかく、1クールのアニメの終わりとしてはもう少し違うのもあったのかなと思います。

今回は最後の風船を木に引っ掛けた親子の声優が井上喜久子さんと井上ほの花さんでした。この二人は実際の親子です。

邪神ちゃんドロップキック総括

面白かったです。最終回はちょっと批判的なことも言いましたが、毎週楽しく拝見しました。声優陣のこだわりも感じられて、制作陣の愛が感じられるアニメだったなと思います。今期はギャグアニメが多かったですが、力業だけではなくテクニックも使ったギャグやハートウォーミングな話など非常にバランス感覚のいいアニメで、コメディーでは今期一番だと私は思っています。コメディー以外でも、ひょっとしたら一番楽しみにしていたアニメかも知れません。

鈴木愛奈さんの演技も良く、邪神ちゃんは彼女の1番の代表作になるのではないかと思います。Vtuberの「邪神ちゃんねるV」の更新が途中で止まってしまったのが唯一残念だったかな。