アニメ『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』11話感想 - ビスケットの歌から魔王としての覚醒まで
夏アニメ『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』11話「幼女覚醒」感想です。
前回のあらすじ
遂に魔王復活の夜がやってきた。シェラやアリシアにも、自身に魔王クレブスクルムの魂が封印されている旨を打ち明けたレム。彼女と共にディアヴロ達一行は、エデルガルトの待つ星降りの塔に向かう。
魔王の復活のためには、ディアヴロの持つ強い魔力を、魔王の魂に流し込む復活の儀式を行うのが条件。レムに魔力を注いだものの、魔王は簡単には出現しない。そこでエデルガルトからの衝撃の提案がされる…。
脚本:筆安一幸 / 絵コンテ:村野佑太 / 演出:江島泰男 / 作画監督: 飯飼一幸 渡辺浩二
あらすじ
「ビーはビックリのビー、スーはステキのスー、ケーはケーキのケー、トーはビスケットのトー」と気の抜けたシェラとクルムの歌声からスタート。陽気な歌声とは裏腹にレムの気は晴れない。
セレスティーヌの元を訪れた帰り道、ディアヴロはレムとクルムの2人とはぐれてしまう。2人はアリシアに誘導され連れてこられた裏路地で罠に嵌められ、サドラーと対峙することに。アリシアはついに魔族崇拝者としての本性をレムらに見せるが、サドラーたちには魔王崇拝者を通報するために呼び出したと嘯く。
クルムが魔王としての力の片鱗を見せることを良しとしないレムは1人で状況を打破しようとするも、サドラーには通用しなかった。サドラーに捕まり、連行される車内では互いに魔王という檻に閉じ込めれたもの同士であるとクルムとレムの間に共感の感情が生まれる。
連れて来られた場所は教会であった。ここではサドラーによるレムへの拷問が繰り広げられる。一方でディアヴロはレムらを探し回るも、見つけることができず途方に暮れていた。ギルドの面々に頭を下げ、助力を請おうとするも自らのコミュニケーション能力の低さから、魔王としての態度を崩すこともできず立ち尽くすばかりであった。
しかし、タイミングよくレムらの目撃情報が届くと、ディアヴロは自然に感謝の言葉を残し、その場を走り去った。いつにないディアヴロの態度にエミールをはじめとするギルドの面々も誰からともなくレムらの捜索へ手を貸すのだった。そしてファルトラの外側ではエデルガルと率いる魔族の大群が街を包囲していた。
クルムの目の前ではレムへのあまりに凄惨な拷問が行われ、彼女の魔王としての本質を引き出そうとするアリシアの本懐が果たされようとしていた。どんなに酷い目に合わされてもクルムに人を殺すことはいけないのだと説くレムだったが、サドラーの凶刃の前についに倒れる。レムは意識を失う寸前「必要なのは憎悪なのです」というアリシアの言葉を思い出していた。
その光景を目の当たりにしたクルムは憎悪からついに真の魔王としての覚醒を果たす。自らを神であると自称するサドラーは覚醒したクルムによって容易く屠られる。
ほどなくしてディアヴロも教会に到着し、レムが横たわる姿に動揺するシェラにポーションを手渡し、自らは全てに決着をつけるためクレブスクルムと対峙する。
感想
こういう展開になるだろうなというのをなぞるような展開でした。以前のキイラ王子と同じく、サドラーも散り際はとてもあっけない。あからさまに嫌味なキャラはこういう末路を辿るということなのでしょう。
今回レムが頑なにクルムに人を殺させまいとしていましたが、拷問に耐え、クルムを庇い続けるだけでは、どちらにしろ結末は同じだったように思うのですが…ディアヴロが助けに来ることに賭けていたのでしょうか。間に合いませんでしたが。まあヒロインの片割れであるレムが退場となるはずはありませんから助かるのはほぼ確定的ですね。
最終回のサブタイトルは「真贋対決」ということで、やはり偽の魔王であるディアヴロと真の魔王であるクレブスクルムが激突するという筋書きになるみたいです。ラストを飾るに相応しい派手な戦闘が見られることを期待したい。あとサービスシーンもね。