かおすもにゅめんたむ

アニメ・アイドルのブログ

アニメ『少女歌劇レヴュースタァライト』8話感想 - ひかりが失ったもの、それはきらめき

夏アニメ『少女歌劇レヴュースタァライト』8話「ひかり、さす方へ」感想です。

前回のあらすじ

その包容力と優しさで2年A組を包み込んできた大場なな。彼女の大きな愛情の原点は1年生の時に上演した第99回聖翔祭の「スタァライト」にあった。ななの記憶に深く刻み込まれ彼女自身を変えたもの。彼女がその「再演」に執着する理由とは……?

脚本:樋口達人 / 絵コンテ:古川知宏 / 演出:塚本あかね

www.mirikai.site

 あらすじ

「いつか2人であの舞台に立とうね」。幼い日に運命の約束を交わした華恋とひかり。華恋と別れロンドンに渡っても、ひかりはその想いを胸に夢を追い続け……そして失った。ななとのレヴューで必死にもがくひかり。彼女が失った一番大切なもの、それは。

脚本:樋口達人 / 絵コンテ・演出:光田史亮

感想と詳細なあらすじ

公式が神回と煽る今回。前回もループが明かされ、神回といっても差し支えないようなものでしたので、今回はその上をいけるのか?

今回は神楽ひかりのバックグラウンドが明かされました。これまでは秘密のベールに包まれていた存在でしたが、なぜ今の彼女が星翔音楽学園に転入し、このレヴューに参加することになったのか。

華恋との約束を胸に、ロンドンの王立演劇学院で懸命に夢を追いかけるひかりだったが、ここでも星翔音楽学園と同じように地下でのレヴューが行われていた。しかし、トップスタァになることは後一歩及ばず、ひかりは負けてしまう。

f:id:mochirixi:20180831021751j:plain

レヴューに敗北した後、演劇に対する自らの思いの変化に戸惑うひかり。体重は130グラム減っていた。その意味を考えるひかり。そしてレヴューの主催者であるキリンを問い詰めると、敗北したものは自らの中にあるきらめきが失われると知らされる。だがひかりの全てが失われたわけではなかった。この状況を面白がったキリンにより拾われ、ひかりは自らの失われたきらめきを取り戻すべく、星翔音楽学園に転入する。

そして場面は変わり、最強の存在である大場ななとひかりの孤独のレヴューが幕を開ける。ひかりの口上は「強く掲げた手のひらすり抜け、奈落に落としたあの日の誓い、再び登る運命の舞台、たとえ悲劇で終わるとしても、99期生神楽ひかり、全てはスタァライトのために!」

f:id:mochirixi:20180831023414j:plain

ひかりの得物はあまりにも心もとない短剣。大場ななは哀れむように、見下すように「かわいそうに、私が守ってあげる」と冷淡に言い放つ。前回で本性を表したななは、私が優しい世界を作り、あなたたちを守るという傲慢さを振りかざす。まさにラスボス的思考。しかし、レヴューでの敗北者はきらめきを奪われてしまうということなので、大場ななの世界をループさせ、みんなを守るという行為は、あながち間違っているとは言い切れない。

f:id:mochirixi:20180831023601j:plain

そして、華恋との約束果たし、2人できらめくという思いを胸にひかりは覚醒し、きらめきの再生産が行われ、反転する舞台。レヴューは第2幕へと移る。圧倒的に不利だった形勢を逆転し、大場ななを破るひかり。

f:id:mochirixi:20180831023759j:plain

一方の華恋も、クロディーヌを降し、その順位を4位まで上げていた。

f:id:mochirixi:20180831024001j:plain

今回は完全にひかりが主役でした。前回ループ構造が明かされ、『魔法少女まどか☆マギカ』っぽいと感じていましたが、ひかりはまさに暁美ほむらのような存在。神回という煽りもあの10話を意識してのことなんだと思ってしまいます。アレと比較すると、どうしても厳しくなりますが、神回という煽りはともかくいい節目の回でした。4話での積み重ねがあっても、ご都合主義で覚醒しているなという印象。しかし都合よく覚醒するのも、詳しいことがほとんど明かされていないこの作品では、違和感なく迎えることができるかもしれません。

次回以降ではひかりと華恋が直接ぶつかり合うという展開が描かれるのでしょう。華恋はここ最近影が薄いと感じられますが、最後はアルティメットまどかのようにきらめくことができるのか…

しかしながら、この作品はウテナラブライブ、更にはまどか☆マギカのエッセンスまで取り入れる欲張りすぎなアニメですね。

少女☆歌劇 レヴュースタァライト Blu-ray BOX1

少女☆歌劇 レヴュースタァライト Blu-ray BOX1