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アニメ『天狼 Sirius the Jaeger』4話感想 - 狩人・ヴァンパイア・百虎党、錯綜する思惑

2018夏アニメ『天狼 Sirius the Jaeger』の4話「謀略の蟻」感想です。

前回あらすじ

華田親子の一件をきっかけに、ユーリィは思い出す。故郷のドッグヴィル村で暮らしていたあの頃を――。狩りをしながら穏やかな生活を送っていたユーリィ。だが、そこにシリウスの匣を狙う吸血鬼が襲来する。母を殺され、兄と逃げるユーリィだが、魔手は振り切れない。一命を取り留めたものの、彼のために身を犠牲にした兄は行方不明となってしまう。そして今――兄ミハイルが吸血鬼となった事実にユーリィは苦悩する。自分の牙を、果たして兄にも向けることができるのだろうか、と。

第4話あらすじ

虎党を利用していたヴァンパイアだったが、今までの派手な振る舞いを窘めると、百虎党のトップ百瀬直虎が逆上。ヴァンパイアに対して反旗を翻す。狩人も華田事件から白虎隊が襲わないことを不審に思い調査を進める。ウィラードはV海運のライバル会社であるアルマ商会に探りを入れるために会談をする。

そこには伊庭中佐が居合わせ、彼も日本で何が起きているかを調査し、失踪扱いとなっていた華田事件の真相を知っているようだった。その後、警官隊が反政府組織の百虎党に踏み込むがもぬけの殻であり、ウィラード達狩人は、百虎党がヴァンパイアを裏切ったと考える。

ユーリィ達はアルマ商会から得た情報を元に御殿場に向かう。そこにはこっそり涼子も付いていきていた。しかしながらユーリィはヴァンパイアの血を嗅ぎ取り、反対方向の汽車に駆け込む。涼子もユーリィ達を追いかけ同じ汽車に乗り込む。その列車内でユーリィはミハエルと再び相まみえる。一方で、百虎党はカーシューナーを探しにアルマ商会を襲っていた。

感想

話が複雑で色んな人物の色んな思惑が錯綜していて私も把握しきれてあらすじに書き出せたのか不安ではあります。ヴァンパイアと狩人やアルマ商会とV海運、これは分かりやすい対立構造で本作の主軸となっていますが、4話ではヴァンパイアに協力関係にあった百虎党がヴァンパイアを裏切ります。


さらにヴァンパイア内部も一枚岩ではないようで、エフグラフは「シリウスの匣」に強く拘泥しているような態度を見せていましたが、カーシュナーはそんな回りくどい方法よりも人造人間による武力制圧を目指すようです。単純な対立構造じゃないことで物語に奥行きを与えていますが、策略、謀略は比較的地味な印象の回だったなと思います。


この地味で小難しいような回に、ヒロインの涼子のコミカルな表情が一種の清涼剤(涼子だけに)のようになり、雰囲気を明るくしていたのもポイントでしょう。視聴者を飽きさせず脱落させないような工夫が随所にされていると思います。