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アニメ『天狼 Sirius the Jaeger』2話感想 - ユーリィvsアガサの決着

アニメ『天狼 Sirius the Jaeger』2話「妄執する黄色い華」の感想です。

前回あらすじ

上海の空、静かな闇夜に輝く満月。その光を縫うように、一人の青年が歩いていた。名をユーリィ。仲間たちと合流し、群れとなった彼らが向かう先は、胡乱な館。そこで催されている宴を饗しているのは、吸血鬼ヴァンパイアだった……。館に侵入し獲物を屠る彼らは、自らを「狩人」と呼ぶ。日本へと渡航した一行はV海運を名乗り、秘密裏に吸血鬼ヴァンパイアの動向を探る。折しも巻き起こる凶悪な事件の数々。その点が一本の線になった時、「天狼」が牙を剥く――。

第2話あらすじ

前回最後に狙撃されたユーリィは華田医師らに救出されていました。華田家は娘の華田咲とお手伝いさんとの3人暮らしで、咲はお兄ちゃんにようなユーリィを慕うようになります。

一方、ユーリィを取り逃がしたアガサはヴァンパイアのカーシュナーに更に人体改造を施されていました。

ユーリィのお目付役として「狩人」側のフィリップも華田家に住み込みます。過去に「ユーリィの仲間がフィリップの両親に酷いことをした」ことからユーリィを良く思ってないフィリップですが、純真な咲に絆され、ユーリィとの溝が少しずつ埋まっていきます。

華田家は、ある発明品を開発していたのですがそれが完成。しかしながらヴァンパイアと内通していたお手伝いさんの手によって、情報がヴァンパイアに流出。華田家はヴァンパイアの襲撃を受け、アガサとユーリィとの最終決戦になだれ込みます。


感想

幼い子どもが不幸な目にあわされるという悲劇は様々な物語で良くあるテンプレート的ではありますが、悲しさや無情さを呼び起こすものとしては最も強いものの一つであると感じます。特に石見舞菜香さん演じる華田咲は健気な女の子でユーリィやフィリップとも心通わせていただけに厳しすぎる結末です。

本筋のストーリーとしては一見しただけでは、ちょっと完全に理解し難く合っているかどうか不明ですが、日本警察は、百瀬直虎を筆頭とした反政府組織の虎党の背後でユーリィたちのV海運が支えているのではないか?と睨んでいる一方、ユーリィら「狩人」も百虎党の正体を別に追っていてヴァンパイアが絡んでいるのでは?と考えているようです。結局、ヴァンパイアが華田喜助の研究所を襲撃したことから後者が正しいのは明らかでしょうが、V海運と警察との一悶着もあるのでしょうか?

見どころのアクションシーンも今回も良かったです。なんかすごくゲーム的な表現だなあと思って見ていました。こういうアクションゲームどっかで見たような気がする…最後はヴァンパイアのミハイルも登場し、また直江涼子もユーリィたちの戦闘を目撃し、さらに出てきた「シリウスの匣」と呼ばれるものの存在。これから更に展開が加速していきそうで楽しみです。

2話スタッフ

脚本:小柳啓伍
絵コンテ:安藤真裕
演出:太田知章
作画監督鈴木理沙、宮下雄次
総作画監督:佐古宗一郎