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カトリーヌ・ドヌーブのMetoo運動批判にみる人権意識の高さ

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フランスで女優カトリーヌ・ドヌーブさんほか女性作家ら100人がフランスのルモンド紙に連名で寄稿し、行き過ぎたMetoo運動に対する警鐘を鳴らした。

ロイター紙によると彼女らは

女性の自立を支援するというより男性を抹殺するもので、性的自由を敵視する人々を助けるものだ

と主張している。

さらに

女性に「しつこく言い寄る」男性の権利は性的自由の重要な一部であるとし、「#Metoo」運動は「ピューリタニズム」だと指摘した。「膝を触ったりちょっとキスしようとしたり、仕事の話をする食事中に『親密な』ことを話そうとしただけで、このオンライン上の自警団の正義によって、男性は罰せられ、辞職を迫られたりしている」と批判した。

jp.reuters.com

ピューリタニズムを一応説明しておくと、ここでは禁欲主義や潔癖主義のことだろう。ピューリタン清教徒のことである。

この寄稿文の内容から、Metoo運動の是非についてはあまり議論するつもりはない。「しつこく言い寄る」ことが認められるとしても常識の範囲内であって、ストーカーのように行き過ぎはどう考えても認められないMetoo運動では、ドヌーブ氏の言うように自意識過剰的に男性を告発しているケースもあるだろうが、実際に大変なセクハラ被害に会った人が告発しているケースも勿論あるし、そのような告発は行っていくべきだと考えているので、全てに対して批判する気にはなれない。

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私が言いたいのは、女性の側からMetoo運動に対して批判的な発言ができる、その自由さ人権意識の高さに関してだ。人間はどうしても自分に有利になる権利を声高に叫ぶ傾向にあるのは仕方のないだろう。誰だって自分が一番得したい。

Metoo運動は女性にとっては明らかに得になる動きであり、男性にとっては必要以上に行動を縛られかねないものになりうる。それを女性の側から男性の権利を主張するというのはなかなか出来ることではない。

 

日本のMetoo運動は有名ブロガーのはあちゅう氏がきっかけとなって広がり、マスコミにも大きく取り上げられた。しかし、はあちゅう氏自身が過去に「童貞いじり」をしていた上に、自分のセクハラは認めなかったためMetoo運動自体がケチをつけられてしまった

はあちゅう氏によって救われた人がいないとは言わないが、結局は彼女も自分の権利だけを声高に主張する人だったということだろう。これに限らず、最近のフェミニストはかなり行き過ぎていると感じることがある。ドヌーブ氏ではないが一種『魔女狩り』に近いものを感じる。

私が男性だから自分の権利を守ろうとして言っているだけに映るかもしれない。しかし女性でもドヌーブ氏のように感じている人もいると思う。行き過ぎたフェミニスト達と一緒されるのは迷惑だというような。

海外でアンチフェミの女性が増えているらしい - Togetter

 

ドヌーブ氏も過去に強姦容疑で捕まった映画監督を擁護していることから行き過ぎた反フェミニストかもしれない。しかし、今回の件は行き過ぎたフェミニズムを批判しているだけで真っ当なものだと感じたし、これを女性の権利の侵害だと断じたり、「キス」のところに過剰反応して文化の違いも考慮せず、キスはダメだと言っているのは見当違いだろう。