2018冬アニメ『宇宙よりも遠い場所』2話はつまらない
1話感想の記事で結構褒めた『宇宙よりも遠い場所』ですが2話はあまり面白いと感じませんでした。
三宅日向の快活なキャラクターなど良いところもいっぱいあったのですが、物語に関する不満点や違和感があり楽しめませんでした。
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理由はいくつかあります。
まず、昭和基地が民間に払い下げられているというアニメ独自の設定です。またアニメでは南極観測隊に民間派遣が可能になっているようです。
1話を観たときは、私は現実と同じ設定の南極観測隊に女子高生が乗り込むために試行錯誤する物語だと思っていました。もちろん実際に女子高生が「しらせ」に乗り込むのは実質不可能なので、最終的な結末も、いろいろ頑張ったけど南極には行けませんでしたで終わるのではと予想していましたし、そうあった方が物語として面白いと思っていました。また南極に行けても良いです。この場合は南極に行く方法が現実味があって優れていればいるほど、アニメの評価も高くなったでしょう。
しかし独自の設定を使ったことで、どういう方法で南極に行けたとしても無感動になってしまいます。土台の設定から自由なのだから、どういう展開になろうが自由だからです。極端な例を言えば、100万円を渡したときに「じゃあ乗せていってあげるよ」という展開でも別に問題なかったことになります。
独自の設定を使うこと自体が悪いことだとは思いません。ただ設定を使うなら、こういう場合は民間派遣隊として行けるというルールをしっかり決めてほしい。そうでないからバイトしてお金を稼いだり、色気じかけをしたりして行動に一貫性がなく、本当にこいつら南極に行きたいのか?と懐疑的になってしまいます。
上記に関連して、もう一つあります。残念だったのはこっちのほうが大きいです。
キマリが歌舞伎町で南極観測隊のお姉さんたちに追いかけられてるときに青春を感じていると言ったところです。これはキマリが非日常に飢えていただけで、別に南極に拘っていないということを示唆してしまっているのではないでしょうか。
実際に拘ってないのかもしれません。日常に飽き飽きしていたところに楽しそうだから話に乗っただけで、南極自体には興味なんかないのかもしれません。しかし、そうだとすると、交差点で報瀬に大声で呼びかけたことなどが途端に薄っぺらいものに見えてきてしまいます。
まあこれが『ありのまま』の女子高生なのでしょうか。非日常を求めるけれど、確固たる目的は持っていないというような。実際に南極に行く段になって、キマリが躊躇して行かないとなれば、ここの描写が伏線だったとして掌返しして絶賛します。
もう少し先を見守りたいと思います。