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アニメ・アイドルのブログ

『バミューダトライアングル カラフルパストラーレ』12話感想 - いい最終回だった

アニメ『バミューダトライアングル 〜カラフル・パストラーレ〜』第12話(最終回)「小さな光となって輝いて」感想です。

前回あらすじ
まるで小さい時から一緒のような仲良し5人組。そんなカノンの元にアトランティアの後見人ヴェラータから手紙が届く。それは再びオーディションへの参加を促す内容で……

第12話あらすじ

カノンが結晶化して、4人は元気がなくなっていた。間柄も少しギスギスしてきて、日課だった上映会も中止にしてしまう。そんなとき、アトランティアからヴェラータがパーレル村を訪れる。ソナタはカノンがアトランティアに戻った方がいいのではないかと焦るが、アルディはそれを窘め、ヴェラータに村を案内するように4人に告げる。

ヴェラータの元に過去にカノンが出した手紙が届く。そこにはカノンが歌が好きだということ、チェルに出逢ってアイドルに再び憧れたこと、そしてパーレル村に来れて幸せだったことが書かれていた。ソナタはヴェラータに映画館へと案内する。

4人のお気に入りの映画を観たヴェラータは、カノンは本当は5人で歌いたいけど、それが言い出せなくて結晶化したのではないかと推測する。5人は毎朝いつも歌いながら映画館へと向かっていた。それはカノンにとって、そして村の人にとっても幸せな時間だったのだ。

5人は結晶化したカノンを連れて映画館へと向かう。そこでシャボンを合唱すると、カノンの結晶化が破れる。数年後、アトランティアで大ステージに立つ5人「カラフルパストラーレ」の姿があった。

カラフルパストラーレの意味

いい最終回だった。4人の歌声でカノンの結晶化が解けて、カラフルパストラーレを結成するところまでを描いていて満足。成長したカプリ達の姿も描かれていて、『カラパレ』に通底する「成長」という概念が最後まで色濃く反映されていたと思う。また最後のエンディングも良かった。全員でシャボンを歌ったエンディングはこれが最初になると思うのだけど、このEDで、最後に5人が完全な仲間になったような気がした。

パストラーレは牧歌的な音楽に対して付けられる音楽用語であるが、『カラパレ』ものどかな日常アニメが終始展開されていた。ただカラフルと付いていることから、ただただ日常を描くだけではなく、アイドル・チェルに出会ったり、陸に上がったり、映画館を修繕したりと、まるでシャボン玉に反射する光のように鮮やかなめまぐるしい日々が描かれていた。

アニメ全体の総括

最初は、演出や脚本が破綻していると思ってこのブログでも貶していた。それは実際のところ、気になる部分ではあるし、そこで貶したことは反省していないのだけど、5話くらいはからは、そういう瑣末なことを気にせず物語を楽しめるようになった。特に8話の5人が陸に上がる物語は、今期のアニメの中で最高の1話だったと思う。

今期のアニメでは『ケムリクサ』が全てを語らない考察させるアニメだという評価が下されて、とても人気作になっている。『ケムリクサ』が面白いと思うことに文句はないが、『カラパレ』の方がよっぽど、全てを語らず解釈を視聴者に委ねているアニメだと思う。観る人によって印象や、アニメの結末ですら変わってしまうかもしれない。それら全ての解釈を許すような、そういう懐の広さが『カラパレ』にはあった。

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