アニメ『荒野のコトブキ飛行隊』1話感想 - ガルパンの再来となるか?ミリオタなら感涙モノかも
冬アニメ『荒野のコトブキ飛行隊』1話「月夜の用心棒」感想です。
イントロダクション
一面の荒野が広がる世界に
空から突然、色々なものが降ってきた。
それらは、人々の生活を急激に変えた。
とりわけ飛行機がもたらした影響は大きく、
以降、世界の潮流は空へと移っていった。
時は流れ――、
雇われ用心棒“コトブキ飛行隊”は、
厳しいが美しい女社長、頼りない現場の指揮官、
職人気質の整備班長など個性的な仲間たちと、
お客様の大事な積み荷を守るため、
今日も隼とともに大空を翔けてゆく。
スタッフ
監督・音響監督:水島 努/シリーズ構成:横手 美智子/メインキャラクター原案:左/キャラクターデザイン:菅井翔/ミリタリー監修:二宮茂幸/ミリタリー設定:中野哲也 菊地秀行 時浜次郎/設定協力:白土晴一/副監督:神戸洋行/3D監督:江川久志/テクニカルディレクター:水橋啓太/アセットディレクター:小薬健太郎/総作画監督:中村統子/作画監督:上野翔太/美術監督:小倉一男/美術設定:須江信人 志和史織 小川さくら/色彩設計:山上愛子/撮影監督:篠崎亨/編集:吉武将人/音楽:浜口史郎/音響効果:小山恭正/サウンドミキサー:山口貴之/オープニング主題歌:ZAQ「ソラノネ」/エンディング主題歌:コトブキ飛行隊 「翼を持つ者たち」制作:デジタル・フロンティア/アニメーション制作:GEMBA/作画制作:ワオワールド/製作:荒野のコトブキk飛行隊製作委員会
キャスト
キリエ:鈴代紗弓/エンマ: 幸村恵理/ケイト:仲谷明香/レオナ:瀬戸麻沙美/ザラ:山村響/チカ:富田美憂/マダム・ルゥルゥ:矢島晶子/サネアツ:藤原啓治/ナツオ:大久保瑠美/アンナ:吉岡美咲/マリア:岡咲美保/アディ、ベティ、シンディ:島袋美由利(アディ)、古賀葵(ベティ)、川井田夏海(シンディ)/ジョニー:上田燿司/リリコ: 東山奈央
あらすじ
いつものようにジョニーの酒場で食事をするコトブキ飛行隊に、ちょっかいをかける飛行機乗りたち。自分の星の数を自慢する飛行機乗りのアドルフだったが、キリエをはじめとするコトブキ飛行隊にはバカにされてしまう。コトブキ飛行隊全員の星の数は合計200を超えており、アドルフの星の数11とは比較にならなかった。
敵襲のサイレンが鳴り響く。先程の男たちのナサリン飛行隊が出撃する。彼らはコトブキ飛行隊の機体である隼一型を見てバカにする。そしてコトブキ飛行隊が出撃する。コトブキ飛行隊が敵に遭遇するまでに、ナサリン飛行隊の機体は全て敵の空賊にやられてしまっていた。
コトブキ飛行隊と敵の空賊の戦闘が開始される。ナサリン飛行隊とは違い、着実に敵を沈めていく。空賊たちは狙いをコトブキ飛行隊の母船である羽衣に絞り、攻撃をかける。なんとかこれを退けたコトブキ飛行隊だったが、キリエは空賊を指揮していたと思われる機体を絶対仕留めると深追いする。しかし敵のほうが一枚上手であり、撃墜寸前まで追い詰められてしまう。なぜか敵はトドメを刺すことはせず、キリエを嘲るかのように去っていくのだった。
感想
パンケーキ食べたい!パンケーキ食べたい!主人公の大好物がパンケーキなのはちょっとタイムリーです。
水島努監督のミリタリー作品ということで、ガルパンの再来となるべく、ソシャゲも同時展開されるなど多大な期待をかけられていそうな『荒野のコトブキ飛行隊』が放送開始。ガルパンは戦車でしたが、今作はレシプロ機が登場します。ガルパン以上にミリタリー描写に対する気合は並々ならぬものが伝わってきます。今期は同じく戦闘機をテーマにした『ガーリーエアフォース』という作品もありますが、ちょっと比較にならないレベルのこだわりです。なんか知らんけど有名アニメ監督って戦闘機好きですよね。宮崎駿とか押井守とか。
1話は空戦シーンが大半を占めており、その迫力に圧倒されます。1人称視点で展開される場面も多く、なんだかゲームをやっているかのように錯覚してしまう。しかしながら、現実味のある描写にこだわっており、あまりアニメらしいケレン味が感じられなかったのが個人的には微妙かなと思う点でした。
ガルパンは本当にリアリティと虚構のバランスが絶妙で、まさに奇跡とも呼べる作品だったと思うので、その再来を実現するのはかなり難しいのではと感じています。まああのレベルでなくとも、十分に面白い作品を作ってくれるという期待感を持たせてくれるのが、水島努監督であると思います。
余談ですが、今作では『クレヨンしんちゃん』を降板した矢島晶子と藤原啓治が奇しくも共演しているのがちょっと面白い。水島監督はクレしんとの関わりが深いので、実現したのだろうとは思います。矢島晶子がしんのすけ役を降板して以降、アニメでその声を耳にする機会が増えている気がします。劇場版ラブライブサンシャインにも出演されていました。しんのすけのような役は得難いですし、一生モノではあると思いますが、それだけに自分の声優人生が縛られてしまうのは嫌だと感じる気持ちは理解できます。