アニメ『ゾンビランドサガ』8話感想 - リリィ(まさお)はオトコの娘だった
2018秋アニメ『ゾンビランドサガ』第8話「GOGO ネバーランド SAGA」感想です。
前回あらすじ
野外音楽イベント【サガロック】への出演が決まった。だが相変わらず《純子》のやつがうじうじナメクジみたいになっている。サングラスが曇るの、あいつのせいじゃないだろうな。メンバーたちは不安そうだわ、《愛》にかかるプレッシャーは強くなるわ……【サガロック】当日の天気予報は雷雨か。文字通り雲行きが怪しくなってきた。とりあえず、潤いが欲しいので今日は寝る。
第8話あらすじ
© ゾンビランドサガ製作委員会
サガロックに出演して雑誌にも掲載され波に乗るフランシュシュ。この機を逃すまいとライブやイベントなどに精力的に参加する。するとチェキ会でとんでもなくガタイのいい男が現れる。その男はリリィの列に並び、リリィの手を握る。それを見たサキは男に飛び膝蹴りをかましてしまう。男はリリィが知っている人に似ていたという。さくらがリリィに尋ねてみると、それはリリィの父親だという。
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リリィの父はテレビが好きで一緒によくテレビを観ていて、自分が子役になれば父がもっと喜ぶと思って芸能界入りした。リリィが人気になるにつれて父親はマネージャーとなったが、芸能界での活躍にリリィの父親としてではなくマネージャーとして彼女に接するようになってしまう。
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芸能界に疲れたある日、リリィは自分の顔にヒゲが生え始めていることにショックを受けて死亡。リリィは本当は郷正雄(ごうまさお)という名前の男だったのだ。フランシュシュのメンバーは衝撃を受けるものの、リリィはリリィとして受け入れる。
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そしてリリィの父親である郷剛雄のためにライブをすることに、父親に招待券を贈り、待ち続けるフランシュシュの元に父親が駆けつける。そこでリリィは新曲『To My Dearest』を歌い上げ、父への想いを乗せるのだった…
感想
リリィは男の娘でした。放送前から、温泉に行くって言われた時にリリィだけ反応がおかしかったり、水着が男性でも着れるものだったり、なによりイントロダクションに
年齢も性別も時代も超えて、びんびんに刺激する『新感覚ゾンビ系アニメ』の幕がいま上がる。
と書いてあったりしていたので予想されていましたが、意外性のある展開でした。ただリリィ推しだったので、まさおだったのは複雑な気持ち…まあリリィはリリィですが。
最後はいい話だったんですが、まさおという名前をサキが笑い飛ばしたり、リリィの死因が冗談みたいなものだったり、シリアスになりすぎないのも『ゾンビランドサガ』のうまいところで単なる陳腐なお涙頂戴ものよりも感動できます。
『To My Dearest』はAメロに歌詞を詰め込みまくるという最近の流行りな曲で秋元康とかがこういう詞をよく書いていますね。メッセージ性の強い曲で、ストーリーによくあっていてリリィの気持ちが伝わる曲で良かったです。
面白かったです。でも、なんか違うんだよなあっていうのは6話以降ずっと思っていて、先週の感想でも書いたのですが、面白いんだけどすごく好きになれない。逆張りだろと言われるかもしれませんが、正直このなんか違うなあは本当に違うのか、単に逆張りで言ってるだけなのか自分でも分からなくなってきました。でも少なくともこの回は面白かったとは心の底から言えます。
世間では6話以降に一気にブレイクしてるけど、1話と2話と5話が一番面白くて、6話以降なんか違うなと思っている少数の限られた人がいたら自分も同じ感想だよって言ってあげたい。