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アニメ『RErideD 刻越えのデリダ』7話感想 - シュミットって結局何者なの?

2018秋アニメ『RErideD 刻越えのデリダ』7話「それぞれの、愛」感想です。

前回あらすじ
ヴァンフォート博物館でのドナの襲撃を逃れ、マージュの痕跡を追ってガーボンドという街へ向かうデリダたち。しかし、度重なる戦闘負荷によりグラハムが故障し、途中の街道で立ち往生してしまう。ヴィドーとマユカが助けを呼びに行く間、デリダとユーリィは廃屋で待つことに。そこでデリダは、ユーリィと会話するうちに、自分が体験してきた不思議な現象が、「タイムライド」という過去に遡る現象であることを確信して……。

第7話あらすじ


©RErideD partners

ユーリィが何者かに拉致された。ヴィドーはグラハムの修理のためにブリュッケの街へと向かう。デリダはユーリィの手掛かりを捜し、ブリュッケの街で聞き込みを続けるが捗々しい成果は得られない。


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ユーリィを拉致した男は政府官僚のシュミットと名乗り、デリダの持つパッチファイルを求めていた。彼はユーリィがデリダ失踪の1年後にアクセスキーを使用したことを察知していた。戦争に大きな影響を及ぼすであろうパッチファイルを手に入れればデリダには手は出さないという。


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ヴィドーはシュミットがデリダの行方を嗅ぎまわっているという情報を集めてきた。またDZに対してミサイル攻撃も検討されているらしい。その後、政府によってブリュッケの街に通じる橋が封鎖されデリダ達は閉じ込められてしまう。

食事のために入った喫茶店デリダはシュミットに接触される。デリダは停戦交渉を条件にDZのパッチファイルを渡すと告げる。しかしシュミットは自分はその取引に応じる権利もなく、ファイル一つで世界を救うことは不可能だと言い切る。シュミットは21時に橋の袂でDZのパッチファイルとユーリィを交換すると一方的に告げ立ち去るのだった。

約束の時刻に橋の袂にやってきたデリダとヴィドー。デリダはパッチファイルを持っていないので、パッチファイルが入ったように見せかけた空のメモリーを掲げ、公式記録を残すため写真を撮らせてもらうというとシュミットは逆上し実力行使に出る。マユカが煙幕を投げ混乱に乗じてデリダはユーリィを救出し逃げ出す。


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修理が完了したグラハムに乗り込みブリュッケからの脱出を目指すがシュミットに橋を爆破されてしまう。しかしグラハムは水陸両用車に改造されていた。海の上を走り逃げ切ったデリダたちに、ユーリィはマージュがいなくなったのは自分のせいだと告げるのだった。

感想

シュミットが交渉の様子を写真に撮られることを嫌がったこととユーリィが言った最初からデリダを殺すつもりというのが合致しません。最初から殺すつもりなら別に写真に撮られても構わないでしょう。無駄にシュミットを悪者にしているような気がするんですが。そもそも彼は本当に政府の人間なんですかね。そこにも言及がなかったのが少し曖昧でした。

またシュミットがデリダに喫茶店接触するときに、なぜ背を向けて会話をしているのかも分かりません。普通こういうのは味方同士が敵に気付かれないように作戦を交換するために行うもんであって、この交渉は別に他のだれかが見てるわけでもないですから必要ないでしょう。もし別の敵が嗅ぎ回っているのなら、シュミットがデリダの写真を見せて聞き込みをするわけがありません。

全体的な流れなのですが、どうもこのアニメは何か問題が起きる→近くの町へ行く→解決の繰り返しで古くさいJRPGを遊んでいるような感覚に陥ってしまいます。グラハムが改造されて行ける場所が増えたり、仲間が増えていったりするのもそれっぽいです。アクションシーンとか要らないからタイムリープのところをがっつりと時間をかけてやって欲しかった。言っちゃなんですが、見た目的に万人受けしないアニメなのは分かりきってますから、ハードのSFに尖って欲しかった

というわけで今回はタイムリープ関連のエピソードが少なく辛口になってしまいましたが、シュミットの台詞

世界とは単純な選択と行為の積み重ねによって出来上がった結果に過ぎない。どんな理想も理念も決まってしまった結果を覆すことはできない。

これはタイムリープしても過去は変えられないというヴィドーの台詞に通ずるものでもあります。しかしタイムリープで過去はたとえ変えられなくても現在の行動で未来は変えることができます。それが逡巡するデリダの背中を押すヴィドーの台詞

迷ってんじゃねぇ!今が動くときだ、デリダ

に現れています。まあ多分ないとは思うのですが、結局タイムリープなんかなんの意味もなくて現実の行動で未来が変わっていくという内容であれば、それはそれで評価すべきアニメだと思います。