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アニメ『ダブルデッカー ダグ&キリル』7話感想 - パットはダグのいまになって生き続ける

2018秋アニメ『DOUBLE DECKER! ダグ&キリル』7話「復讐するは、ワリにアレ!」感想です。サブタイトルの元ネタは佐木隆三直木賞受賞小説「復讐するは我にあり」です。

前回あらすじ
地道な張り込み捜査を行うダグとキリルに『薬物使用疑いのある酔っ払いが暴れている』と所轄から応援要請が入る。だが、2人が駆けつけた先では思わぬ事態が待ち受けていた。

第7話あらすじ

ダグは8年前に死んだ最初の相棒の墓参りに訪れていた。そこ帰りに立ち寄って旧友のポールの店でグッドルッキングジョーが暗躍しているという話を聞く。SEVEN-Oにはザベルの死が歯型から確認されたという情報が入っていた。しかしザベルはグッドルッキングジョーを使った新たな作戦をバンブーマンと立案していた。

その日からダグはグッドルッキングジョーに対して異常な執念を見せるようになった。キリルは情報屋を使い、ダグの相棒だった情報屋のパット・モリーノが殺されたことを知る。

ポールはグッドルッキングジョーに脅され、ダグの情報を売ろうとするが、ジョーに大怪我を負わされる。ダグは「俺を嗅ぎまわるのやめろ」という警告にも構わず、ジョーと接触する。ダグはキリルが眠っている隙に復讐へと向かう。キリルはトラヴィスに直談判をするが、トラヴィスは静観を決めるものの、なんだかんだ言ってダグを追う。

ラヴィス「どこからが復讐だ?誰が線引きをするんだ。おれか?お前か?俺は部下のモラルを信じてる。」

ダグはジョーと相見える。ダグの元上司のデニスはジョー内通していた。パットは靴磨きをしながら情報屋をやっていた12歳の少女だった。ジョーはパットが靴墨の色を間違えたから殺したという。

ダグ「お前が予想以上の悪党で、俺は心底ホッとした。

ダグはパットから情報を買ったことはなく情報屋から手を引くように言っていたがそれも聞かなかった。ダグはパットに一丁の拳銃を渡し、護身用とするように言った。その銃をパットは受け取らなかった。

パット「ダグ、警察官がルールを破っちゃダメ!

ダグはその銃を懐に忍ばせてジョーの邸を訪れていた。ジョーはその銃を奪い、ダグに突きつけ引き金を引く。しかし銃弾はダミーで閃光弾が発射されダグは手下の銃を奪い照明を落とす。ダグはジョーに向けて引き金を引く。しかし銃は暴発し殺害には至らず、駆けつけたキリルらによって現行犯逮捕となった。

ダグ「復讐なんてアナクロだよ

キリル「結局相棒は復讐なんて望んでなかったってことだな。暴発したってことはそういうことだろ。

感想

面白い。刑事ものアニメの傑作です。今回はシリアスな話でしたが、ダグの過去に迫る話で引き込まれました。やはりキャラクターが魅力的だと、キャラクターを掘り下げる話も魅力的になりますね。

ダグの最後のジョーに向けて撃った一発は暴発して復讐を果たせなかったわけですが、これは昔の相棒のパットがダグに「警察官のルールを守ること」を8年経ったあとでも、伝えたような気がします。そしてその暴発を、今の相棒であるキリルがダグを信頼してしっかりフォローしてくれるというのが、キリルとパットが重なって、最後のダグの台詞

お前たち案外いい友達になれたかもな。

に繋がっているここの展開がめちゃくちゃかっこいいですね。鳥肌注意です。ストーリーテリングが上手いというか、一話単位でしっかり話のツボが抑えられていて感嘆しっぱなしです。

あんまダラダラと書いてアニメを観てもらえないと困るので今回の感想はこの辺で。次回はマックスの過去にスポットライトが当たるようですがこれも楽しみです。