アニメ『少女歌劇レヴュースタァライト』10話感想 - だから…さよなら
夏アニメ『少女歌劇レヴュースタァライト』10話「されど舞台はつづくThe Show Must Go On」感想です。
前回のあらすじ
新しく書き上げられた第100回聖翔祭の「スタァライト」の台本に、第99回の再演に拘るななの心は揺れる。美しくも哀しい別れが待つこの戯曲に導かれる9人の舞台少女たち。ななの守ろうとする「あの日」と華恋とひかりの求める「未来」が舞台の上で交錯する。
脚本:樋口達人 / 絵コンテ:小島正幸 / 演出:山田 卓
あらすじ
「私は負けてない」。主役の座を奪われレヴューで負けてなお、諦めず天堂真矢を追い続けてきた西條クロディーヌ。だが、その実力を誰よりもわかっているのは他ならぬ真矢だった。そしてオーディション最終日。キリンが提示した意外な形のレヴューとは。
脚本:樋口達人 絵コンテ:小島正幸 / 黒田結花 / 古川知宏 演出:横内一樹 / 塚本あかね / 小出卓史
感想
今回の前半は全員の最終日へ向ける思いが語られるパート、後半が実際にレヴューの最終的な勝者を決するための運命のレヴューという構成。
前回の最後で明かされた通り、現時点でトップスタァになる可能性があるのは、ひかり、華恋、真矢、クロディーヌの4人のみ。それ以外の面々はおまけ的な扱いだったかもしれません。ひかりと華恋は部屋をまひるに追い出され、思い出の地を巡るデートに向かい、改めてあの日の誓いを胸にトップスタァへの思いを強くする。
対する天堂真矢、西條クロディーヌの二人は互いに抱く互いへの思いを確かめ合い、レヴュー最終日を迎える。
レヴュー最終日はレヴューの参加者全員が会場に招かれた。しかし、トップスタァになる見込みがない面々は観客としての役割のみ。
皆に配られた弁当にも真っ先に手を付けるバナナは最強。バナナイス!
今回は飛び入りがいたとのことでレヴューのスケジュールが乱れており、最終日のレヴューは二人一組の「レヴューデュエット」にて行われると伝えられる。クロディーヌのタッグマッチ発言は中の人意識したセリフすぎ。ひかりに選択希望舞台少女が尋ねられる。ドラフト会議かな?当然ながらひかりの指名先は愛城華恋。そして運命のレヴューの幕が開く。
ひかりと華恋2人同時の口上は「高く掲げた手のひらに可憐に咲かせる愛の華たとえ悲劇で終わるとしても煌めく舞台に飛び込み参上!99期生神楽ひかり99期生愛城華恋!みんなをスタァライトしちゃいます!」
対する西條クロディーヌ、天堂真矢の口上は「輝くチャンスは誰もが平等だから愛のダンスで誰より熱く自由の翼で誰より高く!99期生次席西條クロディーヌC'est moi,la star!月の輝き星の愛あまたの光集めて今あなたの心に届けましょう99期生主席天堂真矢今宵きらめきをあなたに!」
ここでかかる楽曲は4人が歌う「Star Divine」
「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」スタァライト九九組「Star Divine」ライブVer.(FULL SIZE)
4人のみでの歌唱でしたので、こちらの全員歌唱とは違う趣がありましたね。
真矢とクロディーヌのきらめきに圧倒されるひかりと華恋、そして見守る舞台少女たち。しかし当然ポジションゼロに立つのはひかりと華恋。
勝敗を決した後も「私の真矢は負けてない!」と感情を爆発させるクロディーヌ。主席と次席を守るこの2人の間にしか成立し得ない強い絆を感じさせる。天堂真矢はフランス語を駆使しながら、彼女らのほうがスタァライトしていただけだと応える。クロディーヌにあなたとなら私はもっと高く羽ばたけると真矢は言う。
キリンは期を見て真の最後のレヴューであるひかりと華恋による悲劇のレヴューを開始させる。ひかりは華恋のきらめきを奪うことはできないと言い、華蓮の上掛けを切り落とし「だから…、さよなら」と告げる。
今回は初のタッグマッチじゃない…レヴューデュエットが展開されました。二人一組になって戦うというものです。互いの絆が感じられなければ味気ないものになってしまいますので、クロディーヌと真矢の間も掘り下げるようなエピソードが今回はありました。
これまでもお互い切磋琢磨し合うような仲であることは示されていましたが、なんか急に百合に傾倒した印象を持ってしまいます。あのバナナのエピソードの後で立ちはだかるラスボスのような役回りはやはり荷が重かったなと感じられました。
ラスボス感、黒幕感は失っても大物感を失わないななはバナナイスです。
最後はひかりと華恋が中心のストーリーにしかなりようがありませんね。この先はもはやひかりと華恋以外全てが観客といった雰囲気です。
「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」劇中歌アルバムVol.1「ラ レヴュー ド マチネ」
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