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アニメ『ハイスコアガール』3話感想-ハルオと大野の別離を描く神回

夏アニメ『ハイスコアガール』3話感想です。

前回のあらすじ

プールを掃除中に大野の機嫌をそこねたハルオは、水をかけられ、風邪をひいてしまう。寝込んで学校を休んだハルオを訪ねてきた大野は、そこでハルオ自慢のゲーム機「PCエンジン」を見つける。『功夫』『R-TYPE』『妖怪道中記』『源平討魔伝』などなど、ハルオのPCエンジンライブラリーに大野も目を輝かせる。そんな二人は終業式の帰り道、伝説の10円ゲーセンの存在を知る。いてもたってもいられなくなったハルオと大野は自転車で多摩川河川敷を駆けていく。

スタッフ

■脚本:冨田頼子
■コンテ演出:山川吉樹
■CGディレクター:鈴木勇介(SMDE)

あらすじ

ハルオと大野は同級生・土井に誘われ、クラスの友だちたちとお花畑を見に来ていた。だが、着いて早々ハルオの提案でみんなは隣接する遊園地へ向かうことに。ハルオの目当てはここでもゲームコーナー。あまり気乗りしなかった大野もみんなと別れ、同じ場所に足を踏み入れていた。珍しくいくつもの協力プレイ機を満喫し、アトラクションも味わったあと、二人はバスで帰途に就く。そんな夏休み明け、学校に来たハルオをある知らせが待っていた。

スタッフ

■脚本:浦畑達彦
■コンテ演出:山川吉樹
■CGディレクター:鈴木勇介(SMDE)

感想

今回は世間では神回と評されるほどのインパクトを残しました。この回は主人公であるハルオとヒロインである大野明の別れがとても印象的な序盤の山場であると思われるエピソード。普段はまったく言葉を放つことのない大野がハルオとの別れの場面においては別れたくないとばかりに泣き叫ぶのは、展開がわかっていても感動が喚起される名シーン。

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 ハイスコアガールはレトロゲーの衒学的な面が取り上げられがちですが、本質的には今回のような回に象徴されるような主人公とヒロインとのつながりがメインに据えられる作品です。こういう作品の場合、最も重要なのは主人公とヒロインが好きになれるかどうかだと思うのですが、私はハルオと大野どちらも大変に魅力のあるキャラクターであると感じています。遊園地でのハルオと過ごせる残り僅かな時間を噛みしめるようにしている大野は純粋にかわいいと思えますし、ゲームキャラに背中を押され空港まで別れの挨拶をしにいくハルオの行動力や大野の意志を汲み取れる能力は文句なくモテる男の器。

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小学生編はハルオと大野の出会いから別れが描かれましたが、次回からは中学生になり、この2人の間に割って入る新たなヒロインが登場します。このキャラクターもまた多くの魅力を持っており、この作品により奥行きを与えてくれます。

もちろんレトロゲームに懐かしみを感じられるというのもこの作品の楽しみの一つには違いありません。私の世代的にはハルオが小学生であった時代よりももっと先の時代がよりクリーンヒットする時代には当たりますので、その部分でもこれから先の展開には期待が高まります。