2018冬アニメ1話感想(りゅうおうのおしごと、ヴァイオレット・エヴァーガーデン、恋は雨上がりのように)
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りゅうおうのおしごと
16歳の若さで竜王戦を制した九頭竜八一。しかし竜王戦後はスランプに陥っていた。その八一の元に小学生の雛鶴あいが弟子にしてくれと家に不法侵入する。一局将棋を指してみると人外の将棋の持ち主だったことが分かり弟子として育てることになる。
近年ブームの将棋をテーマにしたラノベ原作アニメだが、将棋は添え物でしかない。ただのハーレムアニメである。
最初の設定からして現実味が全くないため、将棋を嗜んでいる人にはウケが悪いと思う。私は高校時代将棋部だったが全く面白いと思わなかった。『3月のライオン』の方が面白い。
将棋をやったことがない、もしくはニコニコで将棋を見始めた人、かつラノベアニメに抵抗のない人は面白く見られるのではないか。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン
戦場で「武器」と呼ばれていた少女、ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、CH郵便社で働き始めるが、代筆をする自動手記人形の仕事を自ら志願する。それは戦争時に上司だったギルベルトから最後に受け取った「愛してる」の意味を知りたいとの思いからだった。
京都アニメーションの製作で京都アニメーション大賞史上初の大賞受賞作のライトノベルのアニメ化である。
アニメは背景も綺麗だし、演出も凝っている。雰囲気もいい。ただ感情のない女の子が感情を見つけ出すというストーリーはかなりありきたりで使い古されたように思う。
郵便や代筆業と組み合わせた発想は面白いが、結局のところ、これからどういう展開をしていくかで評価が決まっていくだろう。1話を観ただけでは良し悪しを判断することはできないが、少なくとも2話を観させるだけの力はある。
恋は雨上がりのように
17歳の女子高生・橘あきらはアルバイト先のファミレス『cafeレストラン ガーデン』の店長である45歳の近藤正己に密かに想いを寄せている。しかしあきらは感情表現が不器用で、想いを上手く正己に告げられないのであった。
今期のノイタミナ枠。原作を少し読んだことがあるが、改めてフジテレビが好きそうな設定だなと思った。かいぶつ氏は「若い娘とどうにかなるというのはリアルな世界観の作品であればけっこう難しい」と評していたが、十数年前に比べて年の差恋愛のハードルは大きく下がっているので、そこまで非現実性を感じない。
少女漫画的雰囲気があるが、ただ冴えないおっさんが可愛い女の子に好かれるのは少年漫画的ラブコメのコンテクストにあるし、原作はビッグコミックスピリッツ連載作品だ。
内容はまあありきたり。絵柄が独特なのもあってオタク層にはウケないのは確実だが、映画が控えているので一般層も狙っていないだろう。映画のための権威付けおよび番宣アニメ程度の位置づけなのではないだろうか。